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映画 ウッドストックがやってくる!

暑いですね! 暑いとなにか、事件がほしくなってしまいます。
ひと夏の思い出っていうんでしょうか。ぎらぎらの太陽にあぶられると、つい。
ニューヨーク州ホワイトレイクで、鬱々と田舎の生活を送っていたひとびとも、
きっとそうだったに違いない、というのは勝手な思い込みかもしれないけれど。

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1969年、実際に行われた、野外コンサートのお話なのですが。
つぶれそうなモーテルを、両親のためになんとかしようと、町おこしの企画に
苦心している青年エリオットが、超有名アーティストのコンサートを
誘致しようと奮闘することになるのだけれど、保守的な住民から罵られたり、
金もうけに走る仲間に悩まされたり、間に合いそうもない準備に奔走したり。

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さびれた町が活性化されるのは、たしかにありがたいことだけれど、
いきなりのカルチャーショック、まるでイナゴの群れに襲われるように、
ものすごい数の群衆がやってくることは、どちらかといえば恐ろしくもあって、
それまでの平穏な日々に、さまざまなひずみが生じてきて。

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それでも、どんなに騒がしい連中でも、見知らぬひとたちとの触れ合いは、
楽しく、刺激的で、温かで、生きる気力を呼び起こしてくれて。
エリオットのお父さんの目の輝きが、如実にそれをあらわしていました。
物語の初めの方では、何も話さない、人生あきらめきった老人だったのに。
よそ者の客人たちと、和気あいあいと話し、楽しそうに仕事をこなし。

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悩みの種のお母さんの問題点は、万事解決というわけにはいかなかったけれど、
でも、親子だって、考え方や感じ方はいろいろ、それを思いやりながら、
離れることになっても、きっとまた帰ってくるという、信頼感がうまれた気配。
自分は頼られてるんだから、両親のために尽くさないと、という気負いから、
解放されたようなのも、びっくりするような人びとの波にもまれたからかも。

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コンサート、が話の中心なのだけれど、コンサートの場面はあまりなく。
それに関わる人々の、個人的なお話の羅列だったり、準備の大変さ、
開催中の混乱だったり、目眩しそうな後片付けの様子だったり。
みんな、がんばれ。

ジョイランドシネマ沼津にて、7月

ウッドストックがやってくる! 公式サイト

by habits-beignets | 2011-07-10 19:56 | シネマのこと | Comments(0)

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