映画 人生フルーツ

想像を絶していました、期待していたものの、今時の、自然とともに暮らす、

シニアの豊かなスローライフ、かと思っていたら、そんなぬるいものではなくて。

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90歳と87歳の夫婦、庭はたくさんの果樹や野菜畑でいっぱいで、静かに、

ゆっくりとだけれど、一日中、大忙し、二人きりの暮らしでも、ときどき、

大声で呼ばないと、行方不明、互いの呼び名さえ、歳月こえて愛らしくて、

食卓の、夫の食事と、妻の食事を見比べれば、自然な思いやりの形がみえて。


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けれど、このほのぼのと充実して流れる時間の影に、裏打ちされた彼らの覚悟、

夫は、戦後の焼け野原で、人々が幸福になれる住まい、夢の公団住宅の造成に、

情熱を傾けた建築家だったけれど、その思惑は、高度経済成長の波にのまれて、

どうやら挫折、でも強い反発は見せないで、諦めない気持ちでか、土地を買い。

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えっ、て、すこし意外なお宅の場所でした、すっかりもっと、山奥のお話かと、

その土地を選んだ誠実さ、自分たちの土地だからこそ、自分たちの思いのまま、

自分たちの流儀を貫いて、人知れず静かに闘う、ってこういうことなのかも、

誰か何かを攻撃することに興味なし、信念があるなら、ひそかに自分たちだけで。


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雑木林に囲まれ、野菜をそだて、それらを慈しむよう、あちこち小さな木札、

名前やコメント、まるで、みんな寄り添って、生きてるよう、家と庭すべてが、

夫婦とともに、陽をうけて、風にそよいで、季節のうつろいを、それぞれ、

肌で感じて、自らの役回りをまっとうして、偉大な建築家たちの名言そのまま。


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奥さん英子さんの、家庭というものに対する姿勢と手仕事、旦那さん修一さんの

時間を惜しまずに、ひとの幸福を掘り起こす作業、イラストとか、工作とか、

ともかく可愛くて、あちこち飾られてる、趣味のヨットの小物やら、お出かけの

愛車の色デザインも、キュート、二人の来し方のエピソードも、美しく頑なで。


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家族のイベントでは、旗があがる、これは、津端家みんなで、がんばる合図、

ちらちらと、ときおり見られる、修一さんのたどってきた道、厚木で見た

マッカーサー、ともに働いた台湾からの若者、穏やかでにこやかな目に涙も、

そして、ある日、色あざやか満艦飾の旗が青空に、きっと大切なイベントが。


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本当に心からやりたい仕事、というのを、ずっと諦めてなかったんですね、

修一さん、英子さんとふたり、宝石箱のようなお家で、細かな仕事から

力仕事まで、時間をつないでいる間も、じつは何かをいつも準備していた、

はがきを書きながら、ミニチュアを作りながら、障子紙をはがしながら。


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なにげない日常の背後に、情熱と信念がたえず存在している、そんな、

力強い夫婦の姿に、暮らしのふところの深さというものが感じられて、

すばらしいドキュメンタリー、もとはテレビで放映されたようですが、

パンフレット買い求めました、スタッフの熱意や裏話、興味深く。


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映画そのものも、いちいちの説明コメントとか、修一さん方式?可愛い。

おびただしい数の、口が開いた段ボール箱は、英子さんのあふれる愛。


シネプラザサントムーンにて6月


人生フルーツ 公式サイト


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by habits-beignets | 2017-06-29 00:27 | シネマのこと | Comments(0)

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