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『マッピー』用ボーダー

映画 最高の人生をあなたと

とつぜん、ではないのです。生きていればあたりまえ、なのです。
だから、けっして不幸なことではなくて、享受すべき、老いることは。

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とはいえ、その事実を客観的な視点から思い知らされるときの、ショック。
老人、なんて誰か他人のこと、だとしか思っていなかったのに、あるとき、
そういった目が、まわりから自分に注がれていることに気づくことになり、
でもたしかに、理解はできる、そりゃそうだ、自分の年齢を数えて、納得。

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だから、その事実を素直にうけいれて、幸福な老いかたを妻は模索して、
なのに、夫は断固拒絶しようと、老いを毛嫌い、若々しくいることばかり
望んで、夫婦はすれ違い、あっというまに亀裂、これからの人生をともに
生きてゆけるのか、なにかに試されるかのような時間が訪れるのだけれど。

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二十歳と八十歳があるだけではなく、そのあいだがある、という台詞。
そうなのよねえ、とおもう。若かったころは、なんとなく、老人って
最初から老人だった、というように錯覚していて、自分が年寄りになるとは、
頭ではわかっていても、感覚で、その事実を信じることができないでいた。

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きのうよりも今日、というか一秒一秒ちょっとずつ老いている事実を
マイナスのイメージではなく、好ましい変化として受け入れたい、という
妻の試みが、いじらしい。老女となることは諦めても、女性として輝きたい、
若い女に同情されるのではなく、年齢を重ねることで、魅力的になれるはず。

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そうよそうよ、若い、ということが、なぜ賞賛されなければならないの?
老人ホームの設計に、気乗りしない夫に、詰め寄りたくもなってしまう。
「年寄り」を、否定的に、哀れむべきものに、してしまうのは、人生の
道のりそのものを、醜いものだととらえることと、同義ということでは?

なんてでも、映画のご両人は、じゅうぶん若々しくて、老いなど意識せず
とも済みそうな、いでたちではあるのだけれど。ともかくまず、色っぽいし、
色気にも堂々と、貫禄がそなわって、イチャつきぶりにも、年季が入って。

『ぜんぶ、フィデルのせい』の監督作品。普遍的テーマをひとつの家族で。

ジョイランドシネマ沼津にて、8月

最高の人生をあなたと 公式サイト
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by habits-beignets | 2012-08-23 01:14 | シネマのこと | Comments(0)

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