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『マッピー』用ボーダー

映画 世界が食べられなくなる日

子孫をのこせない種、F1種。種とりできないので、くりかえし種をよそから
買わなければなりません、どこから? モンサントという会社から、そこは
農薬も販売していて、農薬にまけない種とセットで販売。それが世界を席巻。

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『モンサントの不自然な食べもの』という映画で、そのおそろしい構造が
伝えられたわけですが、その続編ともいえる本作、モンサント社が安全だと
主張する遺伝子組み換え種が、じっさいどんな影響を生物にあたえるか、
長期間にわたって実験する過程を、うつしだしてくれます。

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ところが驚いたことに、その実験じたい許されないなんて訴えられて、
いかにもあやしいではありませんか、第三者の検証を排除するなんて、
もちろん実験は、細心の注意をはらって、おこなわれるわけですが、
実験台のラットが気の毒になるほどの、おぞましい結末が、グラフに。

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たしかにひとは、農薬や遺伝子組み換え種の作物そのものを、直接口にする
わけではないので、実験のおそろしさが、そのまま当てはまるわけではない
のでしょうけれど、それを餌として体内にとりこんだ家畜など、間接的には
つながっている現実、というか食料となるものを汚染してしまうなんて??

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いっぽう、時期をおなじくして起きてしまった、福島の原発事故。
映し出された津波の被災地の、おそろしさ、でも、一見したところでは、
まだまだ美しい自然がのこされているようなのに、じつはかなりの放射能に
侵されていて、なのに故郷を捨てることができないで、暮らすひとたち。

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ただ平穏に日々の糧を得ることに、幸福をみいだしていたひとたちの、原発
への憤り、国の事故にあたっての対応の、いいかげんさ、誠実とはおもえない
その場しのぎのような、基準値の設定、もはやあきらめてしまったかのような、
モルモット発言、だって逃げるったって、世界はみんなつながってるんでしょ。

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もう引き返せないんだろうか、映画をみていると、こちらもちょっと諦め気分、
それでも、世界規模で、方向転換をこころみるうごきはあるようで、セネガルの
自然と共存する農法。大国での豚をただのモノとしかあつかわない、やり方と
くらべると、どんなに気持ちがなごむことか。

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ともかく、自然のながれに逆らうようなやり方では、どこかにしわよせが
くるにちがいなく、遺伝子組み換えも放射能も、ひとの健康との因果関係は
はっきり証明されないかもしれないけれど、あやしいならやめましょうよ、
証明されてからでは遅いんだから、そう単純に、願ってしまうのですけれど。

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重いテーマが語られるなか、異国と日本でひびきあう太鼓の音、大気は
つながっている、世界はつながっている、輸入大豆をあつかう港湾従事者
までもが、健康におかされているかもなんて、放射能基準値はるか超えの
土地で、ふつうに暮らしてしまうひとたちの、諦念のようなものが、衝撃的。

ジョイランドシネマ沼津にて、7月

世界が食べられなくなる日 公式サイト
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by habits-beignets | 2013-07-30 17:11 | シネマのこと | Comments(0)

『マッピー』用ボーダー

映画 私が靴を愛するワケ

まず見て、美しいかどうか、じっさいに履きやすいかどうかは後回し。
そこが、泣かせどころですよね! もうほんとうに靴の!

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でも歩きやすさとか、けっこう大事、ヒール靴、だから敬遠してしまう
のですが、エレガントなフォルムの靴への憧れは、なくせない、
それって万国共通のようです、とある女性の、ずらっと並んだ900足の靴!
コレクションですよねもはや、履かない靴も、当然、あるらしくて。

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もっとも実用的な面も、もちろんあるわけで、さまざまな場面に合うように、
いろんな靴が必要。そんなこともあって、女性が靴に費やす年間の金額、
小型車一台分?! いやー買い過ぎでしょう、売り場面積すごいらしいです、
いつ頃からそうなったか、時代を追っての解説が、興味深くて。

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ともかく気に入ったら買う、悪びれずにみなさん口をそろえて。
名前とか、つけてるっていうんですよ靴に。これは履かないで
ポーズをとるときのため、とか、眺めて楽しむだけでもいい、とか、
靴を買うときが、もっともしあわせ、生まれ変われる気がするって。

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人気の靴デザイナーたちも登場して、どんだけヒール高くできるか、
それがいかに女性をセクシーにみせるか、などとお話されるんですが
すっごいピンヒール、でもたしかにうっとり、歩くの大変なのに、
訓練して履きこなそうとする女性たちの姿、もはややっぱり麻薬、中毒。

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いろんな角度からの、靴に対する執着への考察がまた、けっこう奥深くて
靴博物館みたいなの、あるんですね、貴婦人のドレスで隠された靴の
秘密や、戦争との関係、バービーちゃんも登場、セクシャリティに
まつわる心理学的な解釈、ヒールの高さで変わる姿勢やスタイルなど。

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そういえばヒール高いの履くと、なんとなく、オンナ、自覚してしまう
ところがあったりして、オトナになったみたいな、緊張感とか、
なんとなく、かかってこい、て気分になってしまうんですが、それって
背筋と足首がピンとのびるから、なんでしょうか。

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ぺたんこ靴はごめん、とドラァグクイーンさまに、いわれてしまいました。
うーんそうですか……でも……はい、頑張ってたまにはヒールを……。

ジョイランドシネマ沼津にて、7月

私が靴を愛するワケ 公式サイト
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by habits-beignets | 2013-07-13 00:26 | シネマのこと | Comments(0)

『マッピー』用ボーダー

映画 イノセント・ガーデン

あの韓国復讐3部作パク・チャヌク監督ハリウッド進出作品。
独特のおぞましくも美しい幻想的な世界観が、繰りひろげられて。

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キャスティングがまた、素晴らしいんですよ。飛ぶ鳥おとすいきおいの
『ジェーン・エア』が印象に残る、ミア・ワシコウスカ。危険なかおり
ただよう美女そのもの、ニコール・キッドマン。そして脚本がドラマ
『プリズン・ブレイク』主演のウェントワース・ミラー。当然、話題作。

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ちょっと怖くて痛いんですけど、引き込まれずにはいられない、さすがの
映像、ひとつひとつのシーンがそれだけで物語になりそうな、異様なかんじ、
そしてとてもエロティック、ちょっとしたやりとりでも、どこか意味ありげ、
家の階段ののぼりおり、地下室の電燈の揺れ、ピアノの連弾、くしけずる髪。

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ミア・ワシコウスカがもう、あぶない少女の雰囲気たっぷりで、しどけない
白のスリップ姿、お嬢さんらしいフレアスカート、これまで贈られた箱入り
のどれも同じデザインのひも靴を、からだを囲むようにベッドにひろげて
横たわる姿、彼女のプロモーションビデオかのような、目を見張る映像美。

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ニコール・キッドマンの妖艶な母ぶりも、痛々しく、娘につめたくされても、
憎しみをぶつけあっても、どこか同志のようなむすびつきを、感じさせる、
ともに、大きなお屋敷に幽閉されたふたりの美女。とつぜん現れた魅力的な
叔父が、その暮らしに、さざ波をたて、やがてそれは大波に、渦になって。

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少女の感覚と思考のながれを、軸にして、物語は展開してゆくのですが、
ふつうの時系列とはすこしずれた、できごとの描写が、スリリングで、
謎ときのおもしろさとともに、彼女の混乱を共有できるかのような
リアリティに、淫靡めいた気分がめざめるかんじ、そして終盤の恐ろしさ。

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血の描写は何度か、ドキドキの場面もつぎつぎ出てくるんですが、少女が
おとなになる瞬間の痛みと戸惑いと決意が、猟奇的な描写のかずかずに反映
されて、たしかに悲惨なエピソードのつらなりではあるのだけれど、母娘の
せつない情愛の気配に、甘美な余韻、たしかに残酷で美しいファンタジー。

デザインにまつわるメイキング映像、おもしろいです。
映画『イノセント・ガーデン』特別映像:デザイン

ジョイランドシネマみしまにて、6月

イノセント・ガーデン 公式サイト
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by habits-beignets | 2013-07-04 21:42 | シネマのこと | Comments(0)

『マッピー』用ボーダー