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『マッピー』用ボーダー

映画 パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト

19世紀、クラシック音楽のヴァイオリニストのお話なんですが、
いわばいまのロックスター、世界を魅了するがゆえに、私生活ぐちゃぐちゃで。

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パガニーニ、て名前ぐらいはちょろっと聞いたことがあるぐらいなんですが、
悪魔に魂を売った見返りに、超絶技巧を手にした、とまことしやかに、
噂されてたとか、そんな伝説をうらづけるかのような、不気味なエピソードと、
本当は清純な愛、魂のつながりを、強く求めていた知られざる姿とが。

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どんなに素晴らしい技術を持っていても、それを理解できる者がいなければ、
誰にも評価されないまま朽ちるしかない、たしかにそんなことはありそうで、
特にショービジネスではとても顕著かも、だから、誰にもわかりやすいように
演出する、そのセンスと実行力が、プロデューサーに求められるような。

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敏腕の、けれど冷酷非情なプロデューサーとの出会いが、まさに悪魔との
契約じみた雰囲気で、たしかにだから伝説は、ある意味真実だった可能性も、
耳を傾ける者がなく、虚空に消えてゆくしかなかった、美しいしらべが、
大衆の気を引く見せ方と、ゴシップまでも利用する裏技で、世界を席巻。

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けれど、満たされない、スーパースターになっても、放蕩を尽くしても、
こころの大きな隙間は埋められず、だから悪行をくり返すスパイラル、
それが、ほんのいっとき、無名の無欲な透き通る声の歌を聞いた瞬間、
ほんらいの、あたたかな気持ちにひたされた、自分のすがたが現れて。

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ようやく心の支えに出会えた喜びで、輝きながらも恥じらう瞳に、
音楽と幸福感の融合が、つかのま見つかった気がしたのだけれど、
そこは悪魔に魂売った身のうえ、そんな簡単に都合よく手を引けるわけもなく、
芸術家に魂の安定は許されないらしい、精神と芸術とビジネスの、難しい関係。

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それにしても、悪魔のごときプロデューサーの思惑は謎、ヒモみたいな存在で、
ヴァイオリニストをうまく利用して、お金巻きあげてるかんじなんですけど、
かなりの策略で相手を支配しちゃってるし、それでも相互依存というか、
ヴァイオリニストこそ悪魔で、彼の欲望を実現させてるだけのようにも。

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その正体が何者かにせよ、欲望のとりこの悪魔の力に身をゆだねるか、
ほかの何をも望まず、けがれない愛情につつまれるか、でもたぶん、
類まれな才能をもってしまった人間には、選択の余地はなさそうで、きっと
世界が彼を引きずり出す、芸術て死にものぐるいでこそ極めるものかも。

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主役を演じてるのは21世紀のパガニーニ、美貌のヴァイオリニストとか。
5億円のストラディヴァリウスで弾きまくる場面、もうずっと聞いてたいほど。

ジョイランドシネマ沼津にて8月

パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト 公式サイト
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by habits-beignets | 2014-08-20 17:44 | シネマのこと | Comments(0)

『マッピー』用ボーダー

映画 マダム・イン・ニューヨーク

いつも変わらない日常、それもしあわせなかたちなのだろうけれど、ときに、
不満、鬱屈をかんじてしまう、たぶん悪気のない、家族の揶揄の言葉にも。

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料理はプロ並みだし、やさしくほがらか、しかもとびきりの美人なのに、
夫や子供たちに軽く見られて、娘には恥だとさえ責められて、きっと甘えが
あるのでしょうけれど、つい忘れられてしまうそのひとが、どれほど愛情深く
心をくだいて、まわりのひとが幸福なきもちになれるよう、努めているのかを。

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英語ができないことを、ことあるごとにバカにされてたインドのマダム、
自分でもそれに甘んじてたんですよね、バカにされても助けてはくれるし、
生活には、それほど不便をかんじなくて、けれど、どうしてもたった一人で
ニューヨークに行かなくてはいけなくて、言葉のわからない不安といったら。

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でも人間、追いつめられたら強くなれる、必死さというか開き直りというか、
たぶんそれまでの屈辱感がたまりにたまってたにちがいない、もう誰にも
バカにされたくない、誰しもが自分を軽くあしらうのには我慢できない。
もしや、異国についたその瞬間に、気持ちにスイッチが入ったのかも、

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いや英語って、どこの国の人にとっても厄介なものなのかもしれません。
さまざまな母国語をもつひとたちが、英語を学ぶためにスクールに集って
いるのですが、その経緯がどうやらやっぱり、一人前にみられたいから、
どんなに優秀な仕事ぶりでも、英語できないと軽視されてしまうみたいな。

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けれど言葉って、ほんとうはそれほど大切なものではないのかも。
真剣に、なにかをつたえようと、誰かを理解したいと欲したら、
たとえ言葉がわからなくたって、触れあえる、わかりあえる、他人との
強いむすびつきには、言葉など、かえって邪魔なのかも、そんな気にも。

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英語をつかわないで、それぞれの母国語で会話をしても、正確な意味は
わからなくったって、心情は共振したり、その神秘がここちよかったり、
あんがい、言葉だけで意思疎通をはかろうとすることが、誰かの気持ちを
わかろうと努力することを、おろそかにしているのでは、つい乱暴に。

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けっきょく英語ができることなんて、それほど大事なことでもなくて、
ただ、できないことのコンプレックスを克服すれば、自分に自信がもてる、
いろんな可能性もかんじられるし、堂々としていられる、威厳もたもてる、
たいせつなのは、身近なひとと尊敬しあえる、その安心感なんでしょうね。

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それにしても、インド映画ってほんとゆたかで、文句なしのバランス感覚。
女優さんはみな美しいし、踊って歌って、笑ってしんみりして、批評まで。

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ジョイランドシネマ沼津にて8月

マダム・イン・ニューヨーク 公式サイト
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by habits-beignets | 2014-08-06 14:52 | シネマのこと | Comments(0)

『マッピー』用ボーダー