映画(DVD) マルタのやさしい刺繍

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時節柄、喪中はがきが郵便受けに
見受けられるようになってきました。
たいせつな人に逝かれてしまうのは、
仕方のないことだとはわかってはいるんですけど、
でも、やっぱり、さびしかったりします。

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映画のマルタさんも、シクシクメソメソ。
だんな様の名前入りのナプキンホルダーを、
いとおしそうに撫でる手が、せつないです。
まわりのお友達が、やさしく励ましても、
なかなか立ち直れません。
ところが! ひょんなことから、昔の夢を思い出して。
きれいな生地やレースを触れたとたん、
目がきらきら輝きだして、生き返ったよう。

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やっぱり、生きてゆくには夢とか憧れとかが、必要なんですね。
そして、女のひとにはきっと、いくつになっても、
きれいでかわいくって、ちょっぴりの色気が。
マルタさんは80歳でも、とてもセクシーで
チャーミングなランジェリーを、つくります。
理解のない、保守的な、息子やその世代の男どもと断固戦う覚悟でもって。
若い頃の夢だったランジェリーショップを開店して、守るために。

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彼女に触発されて、お友達も、車の運転や
インターネットに挑戦する姿がほほえましい。
閉鎖的な村の中でも、年齢や性別に関係なく、
前向きなひとたちは、ともかく、あかるい。
舞台はスイスなんですが、その景色も美しく、
見ているだけでにこにこしてきます。
ともかく元気に楽しい気分になりたいときに、おすすめの作品です。

マルタのやさしい刺繍 公式サイト

(シダ)
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# by habits-beignets | 2010-11-30 16:55 | シネマのこと | Comments(0)

『マッピー』用ボーダー

映画 川の底からこんにちは

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しょうがない。
諦念ともいえそうなそんな台詞で、いろんな物事をスルーしてしまうことが、
やっぱりあるような気がします。

べつにふてくされているとか、そういうわけではなく、
自分の力ではどうしようもないことが
この世にはたくさんあるということが、人生ある程度やってると、
どうしてもわかってきたりもしますし……はあ。

でも、その「しょうがない」を、どっちの方向への指針とするのか、
それはいろいろなやりかたがあるのかも、と思わせてくれる!
 川の底からこんにちは!


佐和子ちゃんをめぐるひとびとの、掛け合いがともかく、
元気があっておかしくて、すてき。

なかでも恋人?との、丁々発止のやりあいは、コントの一幕のようでもあって、
クスクス、ワハハハ、の声が、それほどお客さんの入っていない劇場内に
響いてしまったり。


まっとうな理屈、常識的な判断からは、どうにもズレた方向へと
いこうとする物語にも、
なんだか妙に励まされる気もします。

「あたし、がんばるよ!」というのが、あまりに唐突で、
もしかしてヤケになってるのか、
という感じなんですけれど、その、やけくそ気味の本気っていうのが、
まわりに感動をあたえるほどの勇敢さで、けなげけなげ。


ともかくまちがいなく、佐和子ちゃんはかっこよく
くわえていきなり娘になってしまった女の子も、
なかなかのくせ者っぽく魅力的。

満島ひかり、という女優さんを、私はあまり知らなかったのだけれど、
彼女のちからが、本作ではかなり大きく作用しているような気もします。

こちらの監督さんと結婚したそうで、だからきっといい映画なんです。

 シネプラザサントムーンにて、11月

 川の底からこんにちは 公式サイト

 (担当:シダ)
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# by habits-beignets | 2010-11-03 20:55 | シネマのこと | Comments(0)

『マッピー』用ボーダー

映画 トイレット

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きれいなものを見てしまうと、欲しくなってとまらなくなるのって、欲張りなんじゃないかしらって、ときどき、お洋服とか靴とかを欲しくなってしまう気持ちを、不思議に感じてしまうことがあります。
でも、それでいいんだって、励まされました。

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↑パンフレット 餃子のレシピまであって!おすすめです。

『かもめ食堂』の、荻上直子監督の『トイレット』は、カナダの3きょうだいが、母が亡くなる直前に呼び寄せた彼女の母、つまり祖母と、奇妙な共同生活をするお話。
そもそも、性格やら病気やらの問題で、意思の疎通がスムーズにおこなわれているとはいえないきょうだいに、肉親とはいえ、初めて会った言葉のつうじない外国人が加わる。
遠慮しながら、戸惑いながら、苛立ちながらのコミュニケーションに、はらはらさせられたり、微笑をさそわれる。
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コミュニケーションて、他者とつながろうと努力するのって、まず自分というものがはっきり自分にわからないと、できないことなのかもしれない。
誰かにバカにされるんじゃないかとか、誤解されるんじゃないかとか怖れないで、自分に自信をもって、自分の思いどおりに自分を表現する勇気をもつことがたいせつで。
パニック障害で引きこもっていた長男のモーリーが、いちばん最初にそのことに気がついて、言葉なんか通じなくても、奇異の目で見られるかもしれないとわかっていても、まわりのひとびととつながろうとする姿に、勇気づけられる。
エアギターだって、フェイクじゃない、と真剣さをみせる妹のリサが愛らしく頼もしい。
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おしゃれも立派なひとつの自己表現なのだなあ、と気づかされました。
鮮やかな色のお手製ロングスカートを見て。
「クール」なのは、そのスカートなのではなくて、それを身にまとうひとの心意気、なのだと思う。
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映画そのものも、とてもクール。
もたいまさこの、キュートな「ばーちゃん」ファッションは、少女ぽかったりマダムぽかったりで、あこがれてしまうし、だってクラシカルな靴までが、とても素敵で、いったいどんな素性なのかと好奇心がくすぐられる。
餃子を焼くのがたいせつなコミュニケーションになったりもしているし、あのヒダヒダのすがたかたちがひしめいているのも、なんだか妙にファッショナブルに見えてしまいました。

シネプラザサントムーンにて、10月。

トイレット 公式サイト

(担当:シダ)
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# by habits-beignets | 2010-10-17 13:22 | シネマのこと | Comments(0)

『マッピー』用ボーダー