映画 終着駅ートルストイ最後の旅ー

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文豪トルストイの奥さん、三大悪妻のひとりと言われているそうです。
あとのお二方は、ソクラテスの奥さんと、モーツァルトの奥さん。
(私ではありません、よかった、うふ。)

でも、なんていうか、そんなの余計なお世話ですよね。
夫婦にはその夫婦なりのありかたというか、愛情があって。
愛情、でもそれが、とても難しいんですけれど。
育て方とか、つたえ方とか。映画を見ていると、胸にせまってきました。

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ソクラテスは著名な作家で思想家で、
いろんなたくさんの人から、尊敬されて畏れられて。

でも、奥さんにとってはきっと、ただのキュートな男の子!
わたしの大切なかわいい坊やが、うさんくさい連中にかどわかされている!
彼をいちばん理解して、愛しているのは妻のわたし!
ヘレン・ミレン演じるソフィアの心のさけびが、聞こえてきます。

ソクラテスは最初のほうで、すべての宗教はただ「愛」を説いている、
というようなことを、たしか言っていました。

その、愛の、さまざまなありよう、自然にうまれてくる素朴な愛、
あるいは、思想から派生すべきと思われる壮大な愛、
弱さを慈しむ愛、強さを求める愛、
それらすべてを認めて、守ろうとするときに生じてしまう矛盾や苦悩に、
苛まれて、衰弱してゆく彼の姿が、せつないです。

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どの愛もが真実なのに、うまくかみあわないときのもどかしさ。
かみあっていない状態を、端から見れば、そこには憎悪しか
感じられないのかもしれないけれど、
でも、当人たちには愛の存在が確信できる、
そんなことが、あんがい現実には起こっているのかもしれません。

ロシア貴族の威厳たっぷりのヘレン・ミレンの装いも必見。
取り乱しながらも、セクシーで凛々しくて、すてき。

シネプラザサントムーンにて、12月

終着駅ートルストイ最後の旅ー 公式サイト

(シダ)
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by habits-beignets | 2010-12-11 13:29 | シネマのこと | Comments(0)

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