映画 ソウル・キッチン
2011年 08月 09日
なにか、おいしいものが、無性に食べたいのだけれど、
それが何なのかわからない……。そんなときは、こんな映画?!
ドイツの雰囲気あじわえる、大衆食堂ものがたり。
冒頭は、なにやら胡散くさい雰囲気ぷんぷんなんですけれど。
あまり上等とはいえなさそうな、キッチンとメニュー。
でも、常連のような客たちの反応はまずまずで、雑多な料理の数々も、
どこか懐かしい感じで、素朴でおいしそう。
ところが、恋人が遠地へ去ったり、わけありの兄が登場したりと、
さまざまな問題がたてつづけに起こって、オーナーのジノスは、
いつのまにやら八方塞がり、挙げ句に腰痛に苛まれて厨房に立てず、
偶然見知った腕利きのシェフを雇うものの、そう簡単にはうまくいかず。
とはいえ、空回りしていそうだった状況も、情熱のなさるわざか、
運が味方をしてくれたのか、うまい調子に動き出して、でも思わぬ
落とし穴があったりと、七転八倒の連続なのだけれど、レストランが
舞台だと、それがなんとも、リズミカルで楽しげで、深刻でも暗くなくて。
ドイツのハンブルクが舞台なのだけれど、あまり異国という気がしない。
ちょっと大きめの日本の大衆食堂のようで、親しみを覚えるたたずまい。
廃品の寄せ集めのテーブルと椅子みたいでも、妙に居心地がよさそう。
オーナーが手作りした、と語る、なるほど、魂のキッチンなわけね。
ともかく、おいしいものを作る男は文句なくかっこよくて、
おいしいものに群がるひとびとは、文句なくいとおしくて、
料理を中心につどう場所は、ささやかな幸福感に満ちていて、
きっと、なくなってはいけないところなんでしょう、誰にとっても。
主人公を演じたのは、実際にレストランをやってるオーナーだとか。
俳優として、まったく遜色なかったのですけれど、というか充分魅力的。
ウド・キアーが、またしてもちょい出演ながらの存在感、怪優ぶり。
ハリウッド映画とはちがう、ヨーロッパのおしゃれな感じがよいし。
レストラン映画って好きなんです、理屈なく活気があって。
旧作だけど、『ディナーラッシュ』も、面白いです、おすすめ。
シネプラザサントムーンにて、8月
ソウル・キッチン 公式サイト
それが何なのかわからない……。そんなときは、こんな映画?!
ドイツの雰囲気あじわえる、大衆食堂ものがたり。
冒頭は、なにやら胡散くさい雰囲気ぷんぷんなんですけれど。
あまり上等とはいえなさそうな、キッチンとメニュー。
でも、常連のような客たちの反応はまずまずで、雑多な料理の数々も、
どこか懐かしい感じで、素朴でおいしそう。
ところが、恋人が遠地へ去ったり、わけありの兄が登場したりと、
さまざまな問題がたてつづけに起こって、オーナーのジノスは、
いつのまにやら八方塞がり、挙げ句に腰痛に苛まれて厨房に立てず、
偶然見知った腕利きのシェフを雇うものの、そう簡単にはうまくいかず。
とはいえ、空回りしていそうだった状況も、情熱のなさるわざか、
運が味方をしてくれたのか、うまい調子に動き出して、でも思わぬ
落とし穴があったりと、七転八倒の連続なのだけれど、レストランが
舞台だと、それがなんとも、リズミカルで楽しげで、深刻でも暗くなくて。
ドイツのハンブルクが舞台なのだけれど、あまり異国という気がしない。
ちょっと大きめの日本の大衆食堂のようで、親しみを覚えるたたずまい。
廃品の寄せ集めのテーブルと椅子みたいでも、妙に居心地がよさそう。
オーナーが手作りした、と語る、なるほど、魂のキッチンなわけね。
ともかく、おいしいものを作る男は文句なくかっこよくて、
おいしいものに群がるひとびとは、文句なくいとおしくて、
料理を中心につどう場所は、ささやかな幸福感に満ちていて、
きっと、なくなってはいけないところなんでしょう、誰にとっても。
主人公を演じたのは、実際にレストランをやってるオーナーだとか。
俳優として、まったく遜色なかったのですけれど、というか充分魅力的。
ウド・キアーが、またしてもちょい出演ながらの存在感、怪優ぶり。
ハリウッド映画とはちがう、ヨーロッパのおしゃれな感じがよいし。
レストラン映画って好きなんです、理屈なく活気があって。
旧作だけど、『ディナーラッシュ』も、面白いです、おすすめ。
シネプラザサントムーンにて、8月
ソウル・キッチン 公式サイト
by habits-beignets | 2011-08-09 21:58 | シネマのこと | Comments(0)