映画 ふたりのイームズ:建築家チャールズと画家レイ
2013年 06月 25日
映画の存在知るまで、イームズ、ほとんどまったく知らなかったんです。
チラシみて、おしゃれっぽいな観てみたいな、おもったぐらいで。
そしたらかなり、面白かったです、デザインの奥深さかいま見られて。
低コストなのにデザイン性高く、しかも大量生産可能そんな画期的な椅子
イームズ・チェアの誕生秘話、イームズ夫妻の出会いから、互いの持ち味を
発揮させての、さまざまな家具だけではなく、企業や製品のイメージ映画、
建築物などまで手がけてしまう多才ぶりには、その豊かな発想に驚いて。
アーティストなんて自覚はない、ただ単におもいつくまま、作りたいものを
作っただけ、そんな印象のふたりのオフィスの様子が、もといたデザイナー
たちによって語られるのですけれど、サーカスみたい、と目をまんまるくして
の表情は、自慢げで楽しそうでもあって、型にはまらない、そんなイメージ。
機能性と美しさ、そしてここちよさ、それらを兼ね備えたデザインを精力的に
つくりだしていたオフィスは、ずいぶん雑然とした印象だったようだけれど、
愛らしいおもちゃの映画までも撮っていた自由さは、なにかを創造するのに
線引きなどはなく、家具も映画も家も数式もつながっていることを伝えていて。
モノには意味と概念がある、哲学めいた言葉を聞きながら、いろんな独楽が
ひたすら回される映画をみていると、その回転しつつすっくと立っている
独楽たちが、いろんなものとつながっているように見えてきて、自分のなかで
物語のようなものがうまれてくる気配があって、何かに置き換えられてハッと。
そもそも画家だったというレイ・イームズのたたずまいが印象的。ちょっと
手をうごかしただけで、デザインが生命を吹き込まれたように生き生きとした
らしいけれど、まるで絵本にでてくるメイドさんみたいなワンピース姿、
夢見がちな少女だったのかも、ごちゃごちゃだった部屋は夢の跡形のようで。
夫のチャールズが、現実的な成功をおさめて、ビジネスマンぽくなって
ゆくのは、ちょっと寂しいところがあったような。多くのひとの生活を
うるおして、求められて、それはすばらしいことだけれど、仕事が大きく
なるにつれて、切実でささやかな夢の輝きが、あせていくようにも見えて。
イームズ・チェア、いまではそれほど珍しくは感じないけれど、当時の
アメリカでは、大発見みたいなものだったのかもしれませんね。
シンプルで機能的で、美しくて、多くの人が買うことができて。
ジョイランドシネマ沼津にて、6月
二人のイームズ:建築家チャールズと画家レイ 公式サイト
チラシみて、おしゃれっぽいな観てみたいな、おもったぐらいで。
そしたらかなり、面白かったです、デザインの奥深さかいま見られて。
低コストなのにデザイン性高く、しかも大量生産可能そんな画期的な椅子
イームズ・チェアの誕生秘話、イームズ夫妻の出会いから、互いの持ち味を
発揮させての、さまざまな家具だけではなく、企業や製品のイメージ映画、
建築物などまで手がけてしまう多才ぶりには、その豊かな発想に驚いて。
アーティストなんて自覚はない、ただ単におもいつくまま、作りたいものを
作っただけ、そんな印象のふたりのオフィスの様子が、もといたデザイナー
たちによって語られるのですけれど、サーカスみたい、と目をまんまるくして
の表情は、自慢げで楽しそうでもあって、型にはまらない、そんなイメージ。
機能性と美しさ、そしてここちよさ、それらを兼ね備えたデザインを精力的に
つくりだしていたオフィスは、ずいぶん雑然とした印象だったようだけれど、
愛らしいおもちゃの映画までも撮っていた自由さは、なにかを創造するのに
線引きなどはなく、家具も映画も家も数式もつながっていることを伝えていて。
モノには意味と概念がある、哲学めいた言葉を聞きながら、いろんな独楽が
ひたすら回される映画をみていると、その回転しつつすっくと立っている
独楽たちが、いろんなものとつながっているように見えてきて、自分のなかで
物語のようなものがうまれてくる気配があって、何かに置き換えられてハッと。
そもそも画家だったというレイ・イームズのたたずまいが印象的。ちょっと
手をうごかしただけで、デザインが生命を吹き込まれたように生き生きとした
らしいけれど、まるで絵本にでてくるメイドさんみたいなワンピース姿、
夢見がちな少女だったのかも、ごちゃごちゃだった部屋は夢の跡形のようで。
夫のチャールズが、現実的な成功をおさめて、ビジネスマンぽくなって
ゆくのは、ちょっと寂しいところがあったような。多くのひとの生活を
うるおして、求められて、それはすばらしいことだけれど、仕事が大きく
なるにつれて、切実でささやかな夢の輝きが、あせていくようにも見えて。
イームズ・チェア、いまではそれほど珍しくは感じないけれど、当時の
アメリカでは、大発見みたいなものだったのかもしれませんね。
シンプルで機能的で、美しくて、多くの人が買うことができて。
ジョイランドシネマ沼津にて、6月
二人のイームズ:建築家チャールズと画家レイ 公式サイト
by habits-beignets | 2013-06-25 22:20 | シネマのこと | Comments(0)