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映画 サウンド・オブ・ノイズ

「北欧発!」「音楽テロリスト」ていったいどんな映画? わくわくしながら
スクリーンみつめてると、奇抜で荒唐無稽な物語が、かっこいい音楽をつれて。

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音楽テロリストと、彼らを追う刑事との、ドタバタ対決ってかんじなんですが
それぞれの人物設定が、もうそれだけで、クスクス笑える、はじけ加減で。
美しい調べにのせて、写真で語られる刑事の生い立ちも、愛らしい笑顔さえ、
強烈な皮肉めいて、その名もアマデウス! なのに残念すぎるありえない性癖。

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テロリストもむろん、負けてはいないクセ者ぞろい、欲望のままドラム打たずに
いられない、というか、もはや既成の楽器ではあきたらず、魅力的な音色求めて
手当たりしだい、リズムとって叩きまくるビョーキの面々、違法行為も辞さない
なんて、激しい決意は、音楽への愛情?憎しみ?社会への大がかりな問いかけ?

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これぞ傑作、という楽譜の表現がまた、とてもキュートなアニメーションで
音楽ってそうか、五線譜に音符って形式じゃなくたって、もっとのびのび自由な
世界をくりひろげることができる、ほとばしる、生命力にみちたものなのかも。
劇場で行儀よく聞き入るなんて、ただの虚栄心にみちた、愚かしい姿勢にさえ。

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だってやっぱり、迫力がちがうわけですよ、あらゆる器具や重機や肉体まで、
執拗なまでに音が鳴るもの、貪るように打ちまくって、どんな状況でも集中、
おとなしく耳をかたむける客など不要、自らの激情に引きずられるかのように、
からだを張っての生演奏、大気中に響き渡る形容しがたい音のかずかず。

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そもそも音楽って、さいしょは楽器なんてものだって、なかったはずで、
何かのきっかけで、何かを打ったら、耳にここちよい音がして、その発見に
魅了されて、いつしか曲とかも作られるようになったはずで、その原風景に
戻ることこそ、音楽テロリストが求めていた、純真無垢の音楽なのかも。

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テロリストの女親分と刑事との、交流が、なんだかとても微笑ましくて、
音楽に対する嗜好は、真逆のようにもみえるけれど、つくられた、形式的な
音楽には拒絶反応をしめす、という点では、するどく共通するむすびつきが
感じられて、見つめあう瞳には、わかりあえる、暗黙の了解がありそうで。

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刑事がテロリストを追いつめることができた方法も、かなり風変わりだし、
解決にむかっての行動も、突飛ではあるけれど、ラストの「世界を変える」
テロ行為は爽快で、ついニヤニヤ楽しんでしまう、スケールの大きさ。
つかのまの触れ合いと、せつない幕引きも後味よく、刑事の思惑も滑稽で。

ジョイランドシネマ沼津にて、10月

サウンド・オブ・ノイズ 公式サイト

by habits-beignets | 2013-10-01 13:43 | シネマのこと | Comments(0)

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