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映画 楽隊のうさぎ

そういえば、中学に入学したときの、なんか面映いような、ちょっとうれしい
のだけれど、どこか居心地のわるい、落ち着かないかんじ、思い出しました。

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そうそう、どの部活動に入るかが、まるで、人生における重大な選択みたいな
気分で、だって、初めてかも、自分が何をやりたいのか、何に向いてるのか、
考えて決断することが、小学校とはそこが大きくちがう、制服を着た自分が、
妙におとなっぽく見えたりして、昨日までは子供だったのに。

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言葉では説明できない、勘とでもいうのか、自分を導いてくれる何かの気配を
追うようにして、つい足を踏み入れた音楽室で、響き渡るティンパニー、
つやつや白く光る、おおきな丸い膜が、バチの先っぽの丸い玉で叩かれるたび
ぶるん震えて、あたりいっぱいに音を鳴らす、先輩の女生徒は、もの静かで。

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何かを打ち鳴らすということに、すぐ夢中になってしまった様子がもう、
愛らしくて、それはけっして理屈ではなく、ただ身体が、感覚が、それを
欲するのに身をまかせて、両手には棒がいつのまにか、どこでも、いつでも、
上手か下手かなんて、きっと関係ない、叩きたい叩いて音楽に触れていたい。

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音楽をともに生み出すことの、ゆるやかで心地よい連帯感で、むすばれた
生徒たちの、放課後でのなにげない会話や行動が、いちいちいじらしくて
微笑ましく、先輩をせつない気持ちで送り出したり、新入生を迎えることで
自然に逞しく成長する姿が、とてもリアル、何かに打ち込むことの大切さ。

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吹奏楽部を、ゆるく包み込んでまとめる、ベンちゃんの、生徒たちと
目線をあわせるような、関わり方がしみじみ好ましくて、練習の際の
注意のしかた、問題提議、技術的なことを指摘するのではなく、気持ちを、
姿勢を説明することで、目標とする地点へと導いてゆく、信頼とやさしさ。

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ともかく音楽はいいよ、技術なんか関係ないよ、というスタンスで励ます、
ベンちゃんを始めとする大人たち、両親、魚屋のおじさん、生徒たちを
あたたかく見守る彼らと、彼らに背中を押されながらも、自らの力でも
伸びようと努力することを、いつのまにか続けている子供たちが、けなげ。

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生き生きと目を輝かせていた生徒たちは、すべてオーディションで選ばれた
ほとんどが楽器の産地の浜松在住の子供たちなのだとか、いやもうどの子も
かわいくて。そしてうさぎ、音楽室の守り神、吹奏楽部精神の可愛いかたち、
踊るすがた、聞き耳たてるすがたの愛らしさといったら。

シネプラザサントムーンにて12月

楽隊のうさぎ 公式サイト

by habits-beignets | 2013-12-17 20:45 | シネマのこと | Comments(0)

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