映画 ワレサ 連帯の男
2014年 07月 15日
そうそう、時の人でしたよね、来日されたこともあって、ヒーローでした、
くわしいことはよくわかってなくても、何かと闘ってるかっこいい人ぽくて。
東西冷戦時代、なんて、もうはるか昔みたいな感覚だったりするんですけど、
第二次大戦のあと、その爪痕ってけっこうあちこち残ってたんですね、ていうか
いまだって残ってたりもするんでしょうけど、日本だって自衛隊だの安保だの、
でも、社会主義に陣取られた国の、生活の困窮さは、戦後すら呪わしいほど。
絶えずソ連を脅威にかんじてる、国の政策を信頼できない、率直な批判には
身の安全を失う覚悟が必要、でも誰かがいわないと、誰もいわないなら、と
声をあげて、そして賛同者がうねるようにあつまって、そしたら駆け引き
なんですね、ストというかたちで要求を突きつけるのだけれど、根くらべ。
武力衝突を引き金に、運動が加速していったようなのだけれど、戦後社会の
救いは、世界に向けて情報が発信できること、映像、面白いです、モノクロの
ニュース画像が、じっさいに目の前でおきているドラマに転換するように
感じられる仕掛け、遠くで眺めてたのが、その場にぽんと放りこまれたようで。
世界が注視していた、東欧の事件なのですが、家庭での描写がていねいで、
どんな英雄だって、その出発点は家族を守りたいから、仲間を守りたいから、
普通の技術屋のおじさんが、たまたまのなりゆきで、あるいは稀有な直感で、
国をひとつにまとめてゆくのだけれど、それは不退転の決意があったから。
それにしても何なんでしょうね、社会主義国の役人の正義、国民を統制する
感覚、執念深さというか無意味に敵対視しているようにも、感じるんですが、
もはや国のためとかいう忠誠心ではなく、単なる個人的な意地のような、
「立場」というものが、ひとを変容させてしまうあらわれなんでしょうか。
かなり深刻な一国の歴史を描いているのですが、あいまにロックが流れたり
主人公の言動もテンポよく、悲惨であったり画期的であったりの事件や
丁々発止のインタビュー、どこかマンガチックな官民、労使の応酬が、
くるくる入れ替わり立ち替わり描かれて、ずっとラストまでひきこまれ。
『戦場のピアニスト』観たときは、あーよかったたすかった、とおもったのに、
ぜんぜんハッピーエンドではなかったポーランド、ていうかずっとどこでも
闘いはつづく、つづいてる。
ジョイランドシネマ沼津にて7月
ワレサ 連帯の男
くわしいことはよくわかってなくても、何かと闘ってるかっこいい人ぽくて。
東西冷戦時代、なんて、もうはるか昔みたいな感覚だったりするんですけど、
第二次大戦のあと、その爪痕ってけっこうあちこち残ってたんですね、ていうか
いまだって残ってたりもするんでしょうけど、日本だって自衛隊だの安保だの、
でも、社会主義に陣取られた国の、生活の困窮さは、戦後すら呪わしいほど。
絶えずソ連を脅威にかんじてる、国の政策を信頼できない、率直な批判には
身の安全を失う覚悟が必要、でも誰かがいわないと、誰もいわないなら、と
声をあげて、そして賛同者がうねるようにあつまって、そしたら駆け引き
なんですね、ストというかたちで要求を突きつけるのだけれど、根くらべ。
武力衝突を引き金に、運動が加速していったようなのだけれど、戦後社会の
救いは、世界に向けて情報が発信できること、映像、面白いです、モノクロの
ニュース画像が、じっさいに目の前でおきているドラマに転換するように
感じられる仕掛け、遠くで眺めてたのが、その場にぽんと放りこまれたようで。
世界が注視していた、東欧の事件なのですが、家庭での描写がていねいで、
どんな英雄だって、その出発点は家族を守りたいから、仲間を守りたいから、
普通の技術屋のおじさんが、たまたまのなりゆきで、あるいは稀有な直感で、
国をひとつにまとめてゆくのだけれど、それは不退転の決意があったから。
それにしても何なんでしょうね、社会主義国の役人の正義、国民を統制する
感覚、執念深さというか無意味に敵対視しているようにも、感じるんですが、
もはや国のためとかいう忠誠心ではなく、単なる個人的な意地のような、
「立場」というものが、ひとを変容させてしまうあらわれなんでしょうか。
かなり深刻な一国の歴史を描いているのですが、あいまにロックが流れたり
主人公の言動もテンポよく、悲惨であったり画期的であったりの事件や
丁々発止のインタビュー、どこかマンガチックな官民、労使の応酬が、
くるくる入れ替わり立ち替わり描かれて、ずっとラストまでひきこまれ。
『戦場のピアニスト』観たときは、あーよかったたすかった、とおもったのに、
ぜんぜんハッピーエンドではなかったポーランド、ていうかずっとどこでも
闘いはつづく、つづいてる。
ジョイランドシネマ沼津にて7月
ワレサ 連帯の男
by habits-beignets | 2014-07-15 21:37 | シネマのこと | Comments(0)