映画 マダム・イン・ニューヨーク
2014年 08月 06日
いつも変わらない日常、それもしあわせなかたちなのだろうけれど、ときに、
不満、鬱屈をかんじてしまう、たぶん悪気のない、家族の揶揄の言葉にも。
料理はプロ並みだし、やさしくほがらか、しかもとびきりの美人なのに、
夫や子供たちに軽く見られて、娘には恥だとさえ責められて、きっと甘えが
あるのでしょうけれど、つい忘れられてしまうそのひとが、どれほど愛情深く
心をくだいて、まわりのひとが幸福なきもちになれるよう、努めているのかを。
英語ができないことを、ことあるごとにバカにされてたインドのマダム、
自分でもそれに甘んじてたんですよね、バカにされても助けてはくれるし、
生活には、それほど不便をかんじなくて、けれど、どうしてもたった一人で
ニューヨークに行かなくてはいけなくて、言葉のわからない不安といったら。
でも人間、追いつめられたら強くなれる、必死さというか開き直りというか、
たぶんそれまでの屈辱感がたまりにたまってたにちがいない、もう誰にも
バカにされたくない、誰しもが自分を軽くあしらうのには我慢できない。
もしや、異国についたその瞬間に、気持ちにスイッチが入ったのかも、
いや英語って、どこの国の人にとっても厄介なものなのかもしれません。
さまざまな母国語をもつひとたちが、英語を学ぶためにスクールに集って
いるのですが、その経緯がどうやらやっぱり、一人前にみられたいから、
どんなに優秀な仕事ぶりでも、英語できないと軽視されてしまうみたいな。
けれど言葉って、ほんとうはそれほど大切なものではないのかも。
真剣に、なにかをつたえようと、誰かを理解したいと欲したら、
たとえ言葉がわからなくたって、触れあえる、わかりあえる、他人との
強いむすびつきには、言葉など、かえって邪魔なのかも、そんな気にも。
英語をつかわないで、それぞれの母国語で会話をしても、正確な意味は
わからなくったって、心情は共振したり、その神秘がここちよかったり、
あんがい、言葉だけで意思疎通をはかろうとすることが、誰かの気持ちを
わかろうと努力することを、おろそかにしているのでは、つい乱暴に。
けっきょく英語ができることなんて、それほど大事なことでもなくて、
ただ、できないことのコンプレックスを克服すれば、自分に自信がもてる、
いろんな可能性もかんじられるし、堂々としていられる、威厳もたもてる、
たいせつなのは、身近なひとと尊敬しあえる、その安心感なんでしょうね。
それにしても、インド映画ってほんとゆたかで、文句なしのバランス感覚。
女優さんはみな美しいし、踊って歌って、笑ってしんみりして、批評まで。
ジョイランドシネマ沼津にて8月
マダム・イン・ニューヨーク 公式サイト
不満、鬱屈をかんじてしまう、たぶん悪気のない、家族の揶揄の言葉にも。
料理はプロ並みだし、やさしくほがらか、しかもとびきりの美人なのに、
夫や子供たちに軽く見られて、娘には恥だとさえ責められて、きっと甘えが
あるのでしょうけれど、つい忘れられてしまうそのひとが、どれほど愛情深く
心をくだいて、まわりのひとが幸福なきもちになれるよう、努めているのかを。
英語ができないことを、ことあるごとにバカにされてたインドのマダム、
自分でもそれに甘んじてたんですよね、バカにされても助けてはくれるし、
生活には、それほど不便をかんじなくて、けれど、どうしてもたった一人で
ニューヨークに行かなくてはいけなくて、言葉のわからない不安といったら。
でも人間、追いつめられたら強くなれる、必死さというか開き直りというか、
たぶんそれまでの屈辱感がたまりにたまってたにちがいない、もう誰にも
バカにされたくない、誰しもが自分を軽くあしらうのには我慢できない。
もしや、異国についたその瞬間に、気持ちにスイッチが入ったのかも、
いや英語って、どこの国の人にとっても厄介なものなのかもしれません。
さまざまな母国語をもつひとたちが、英語を学ぶためにスクールに集って
いるのですが、その経緯がどうやらやっぱり、一人前にみられたいから、
どんなに優秀な仕事ぶりでも、英語できないと軽視されてしまうみたいな。
けれど言葉って、ほんとうはそれほど大切なものではないのかも。
真剣に、なにかをつたえようと、誰かを理解したいと欲したら、
たとえ言葉がわからなくたって、触れあえる、わかりあえる、他人との
強いむすびつきには、言葉など、かえって邪魔なのかも、そんな気にも。
英語をつかわないで、それぞれの母国語で会話をしても、正確な意味は
わからなくったって、心情は共振したり、その神秘がここちよかったり、
あんがい、言葉だけで意思疎通をはかろうとすることが、誰かの気持ちを
わかろうと努力することを、おろそかにしているのでは、つい乱暴に。
けっきょく英語ができることなんて、それほど大事なことでもなくて、
ただ、できないことのコンプレックスを克服すれば、自分に自信がもてる、
いろんな可能性もかんじられるし、堂々としていられる、威厳もたもてる、
たいせつなのは、身近なひとと尊敬しあえる、その安心感なんでしょうね。
それにしても、インド映画ってほんとゆたかで、文句なしのバランス感覚。
女優さんはみな美しいし、踊って歌って、笑ってしんみりして、批評まで。
ジョイランドシネマ沼津にて8月
マダム・イン・ニューヨーク 公式サイト
by habits-beignets | 2014-08-06 14:52 | シネマのこと | Comments(0)