映画 パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト
2014年 08月 20日
19世紀、クラシック音楽のヴァイオリニストのお話なんですが、
いわばいまのロックスター、世界を魅了するがゆえに、私生活ぐちゃぐちゃで。
パガニーニ、て名前ぐらいはちょろっと聞いたことがあるぐらいなんですが、
悪魔に魂を売った見返りに、超絶技巧を手にした、とまことしやかに、
噂されてたとか、そんな伝説をうらづけるかのような、不気味なエピソードと、
本当は清純な愛、魂のつながりを、強く求めていた知られざる姿とが。
どんなに素晴らしい技術を持っていても、それを理解できる者がいなければ、
誰にも評価されないまま朽ちるしかない、たしかにそんなことはありそうで、
特にショービジネスではとても顕著かも、だから、誰にもわかりやすいように
演出する、そのセンスと実行力が、プロデューサーに求められるような。
敏腕の、けれど冷酷非情なプロデューサーとの出会いが、まさに悪魔との
契約じみた雰囲気で、たしかにだから伝説は、ある意味真実だった可能性も、
耳を傾ける者がなく、虚空に消えてゆくしかなかった、美しいしらべが、
大衆の気を引く見せ方と、ゴシップまでも利用する裏技で、世界を席巻。
けれど、満たされない、スーパースターになっても、放蕩を尽くしても、
こころの大きな隙間は埋められず、だから悪行をくり返すスパイラル、
それが、ほんのいっとき、無名の無欲な透き通る声の歌を聞いた瞬間、
ほんらいの、あたたかな気持ちにひたされた、自分のすがたが現れて。
ようやく心の支えに出会えた喜びで、輝きながらも恥じらう瞳に、
音楽と幸福感の融合が、つかのま見つかった気がしたのだけれど、
そこは悪魔に魂売った身のうえ、そんな簡単に都合よく手を引けるわけもなく、
芸術家に魂の安定は許されないらしい、精神と芸術とビジネスの、難しい関係。
それにしても、悪魔のごときプロデューサーの思惑は謎、ヒモみたいな存在で、
ヴァイオリニストをうまく利用して、お金巻きあげてるかんじなんですけど、
かなりの策略で相手を支配しちゃってるし、それでも相互依存というか、
ヴァイオリニストこそ悪魔で、彼の欲望を実現させてるだけのようにも。
その正体が何者かにせよ、欲望のとりこの悪魔の力に身をゆだねるか、
ほかの何をも望まず、けがれない愛情につつまれるか、でもたぶん、
類まれな才能をもってしまった人間には、選択の余地はなさそうで、きっと
世界が彼を引きずり出す、芸術て死にものぐるいでこそ極めるものかも。
主役を演じてるのは21世紀のパガニーニ、美貌のヴァイオリニストとか。
5億円のストラディヴァリウスで弾きまくる場面、もうずっと聞いてたいほど。
ジョイランドシネマ沼津にて8月
パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト 公式サイト
いわばいまのロックスター、世界を魅了するがゆえに、私生活ぐちゃぐちゃで。
パガニーニ、て名前ぐらいはちょろっと聞いたことがあるぐらいなんですが、
悪魔に魂を売った見返りに、超絶技巧を手にした、とまことしやかに、
噂されてたとか、そんな伝説をうらづけるかのような、不気味なエピソードと、
本当は清純な愛、魂のつながりを、強く求めていた知られざる姿とが。
どんなに素晴らしい技術を持っていても、それを理解できる者がいなければ、
誰にも評価されないまま朽ちるしかない、たしかにそんなことはありそうで、
特にショービジネスではとても顕著かも、だから、誰にもわかりやすいように
演出する、そのセンスと実行力が、プロデューサーに求められるような。
敏腕の、けれど冷酷非情なプロデューサーとの出会いが、まさに悪魔との
契約じみた雰囲気で、たしかにだから伝説は、ある意味真実だった可能性も、
耳を傾ける者がなく、虚空に消えてゆくしかなかった、美しいしらべが、
大衆の気を引く見せ方と、ゴシップまでも利用する裏技で、世界を席巻。
けれど、満たされない、スーパースターになっても、放蕩を尽くしても、
こころの大きな隙間は埋められず、だから悪行をくり返すスパイラル、
それが、ほんのいっとき、無名の無欲な透き通る声の歌を聞いた瞬間、
ほんらいの、あたたかな気持ちにひたされた、自分のすがたが現れて。
ようやく心の支えに出会えた喜びで、輝きながらも恥じらう瞳に、
音楽と幸福感の融合が、つかのま見つかった気がしたのだけれど、
そこは悪魔に魂売った身のうえ、そんな簡単に都合よく手を引けるわけもなく、
芸術家に魂の安定は許されないらしい、精神と芸術とビジネスの、難しい関係。
それにしても、悪魔のごときプロデューサーの思惑は謎、ヒモみたいな存在で、
ヴァイオリニストをうまく利用して、お金巻きあげてるかんじなんですけど、
かなりの策略で相手を支配しちゃってるし、それでも相互依存というか、
ヴァイオリニストこそ悪魔で、彼の欲望を実現させてるだけのようにも。
その正体が何者かにせよ、欲望のとりこの悪魔の力に身をゆだねるか、
ほかの何をも望まず、けがれない愛情につつまれるか、でもたぶん、
類まれな才能をもってしまった人間には、選択の余地はなさそうで、きっと
世界が彼を引きずり出す、芸術て死にものぐるいでこそ極めるものかも。
主役を演じてるのは21世紀のパガニーニ、美貌のヴァイオリニストとか。
5億円のストラディヴァリウスで弾きまくる場面、もうずっと聞いてたいほど。
ジョイランドシネマ沼津にて8月
パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト 公式サイト
by habits-beignets | 2014-08-20 17:44 | シネマのこと | Comments(0)