映画 なまいきチョルベンと水夫さん
2014年 09月 22日
どこか懐かしいキュートさ、胸が熱くなるぐらい、と思ってたら、製作されたの
1964年なんですね、スウェーデンの島が舞台なんですけど、日本とおなじ!
著名な童話作家の作品が原作らしいんですけど、子供たち、大人たちの
暮らしぶりが、ほんとうに生き生きと描かれていて、歌たからかに、はしゃぎ、
犬やうさぎを、親しい友人として慈しみ、だけではなく、その知性、けなげさを
敬って、いくつかの家族が、運命共同体のように、小さな船の乗組員さながら。
娯楽なにもないんですよテレビすら、でもすっごく楽しそうなんです子供たち、
いつもかけまわって、すると近所のおじさんが、アザラシの子供をくれるって、
網にかかって動けなくなってたのを、それで大喜び、みんなで世話したりして、
どうしてこんなに素直に一致団結、きらきら輝く海と調和する、うつくしさ。
命をあずかる責任感、誇らしさ、愛おしさ、そこで暮らすひとたちが、互いを
思いやり、いたわりあう、普段の姿勢があってこそ、子供たちもみな、
ごく自然に、生き物をたいせつにする、シンプルな世界観、刻々と色を変える
空と海とに見守られての、北欧の素朴なゆたかさが、とても心地よくて。
ファッションや家、インテリア調度品も、すごく和むんです、どうってことない
懐かしいかんじなんですけど、きれいなお姉さんの前ボタンのワンピース、
お買い物用の、白樺編んだみたいなカゴはまさに北欧テイスト、太っちょさんの
ほわほわセーターと、オーバーオールじゃないパッツパッツンのサロペット!
無邪気さや、出来心、ときめきや、かなしみに彩られて、静かな島にも
たびたび波風がたったりするんですが、これ共通概念がしっかりあるって
ことなんでしょうかね、誰かを傷つけるって発想がそもそも存在しない
ゆるぎない世界、いざこざはあっても、憎んだりおとしめようとはしない。
終盤、大人たちみんなで狩りをはじめて、でもあれ? おなじ動物なのに
やっつけちゃうんだ、と思ってたら、男の子が放ったセリフがもう素敵すぎて、
ちょっと感動、自分の気持ちと世界のなりたちとの落としどころを受け入れる、
この感覚思想って、自然の壮大さをありのまま理解する、大人の覚悟。
人間てそもそも、こんなふうに、自然の力をおそれながら感謝しながら、
慎ましく生きてこそ、充実したしあわせ感につつまれることができるような
そんな気がして。
「水夫さん」「モーセ」て、敬愛してこそのネーミングですよね、まさに。
ジョイランドシネマ沼津にて9月
なまいきチョルベンと水夫さん 公式サイト
1964年なんですね、スウェーデンの島が舞台なんですけど、日本とおなじ!
著名な童話作家の作品が原作らしいんですけど、子供たち、大人たちの
暮らしぶりが、ほんとうに生き生きと描かれていて、歌たからかに、はしゃぎ、
犬やうさぎを、親しい友人として慈しみ、だけではなく、その知性、けなげさを
敬って、いくつかの家族が、運命共同体のように、小さな船の乗組員さながら。
娯楽なにもないんですよテレビすら、でもすっごく楽しそうなんです子供たち、
いつもかけまわって、すると近所のおじさんが、アザラシの子供をくれるって、
網にかかって動けなくなってたのを、それで大喜び、みんなで世話したりして、
どうしてこんなに素直に一致団結、きらきら輝く海と調和する、うつくしさ。
命をあずかる責任感、誇らしさ、愛おしさ、そこで暮らすひとたちが、互いを
思いやり、いたわりあう、普段の姿勢があってこそ、子供たちもみな、
ごく自然に、生き物をたいせつにする、シンプルな世界観、刻々と色を変える
空と海とに見守られての、北欧の素朴なゆたかさが、とても心地よくて。
ファッションや家、インテリア調度品も、すごく和むんです、どうってことない
懐かしいかんじなんですけど、きれいなお姉さんの前ボタンのワンピース、
お買い物用の、白樺編んだみたいなカゴはまさに北欧テイスト、太っちょさんの
ほわほわセーターと、オーバーオールじゃないパッツパッツンのサロペット!
無邪気さや、出来心、ときめきや、かなしみに彩られて、静かな島にも
たびたび波風がたったりするんですが、これ共通概念がしっかりあるって
ことなんでしょうかね、誰かを傷つけるって発想がそもそも存在しない
ゆるぎない世界、いざこざはあっても、憎んだりおとしめようとはしない。
終盤、大人たちみんなで狩りをはじめて、でもあれ? おなじ動物なのに
やっつけちゃうんだ、と思ってたら、男の子が放ったセリフがもう素敵すぎて、
ちょっと感動、自分の気持ちと世界のなりたちとの落としどころを受け入れる、
この感覚思想って、自然の壮大さをありのまま理解する、大人の覚悟。
人間てそもそも、こんなふうに、自然の力をおそれながら感謝しながら、
慎ましく生きてこそ、充実したしあわせ感につつまれることができるような
そんな気がして。
「水夫さん」「モーセ」て、敬愛してこそのネーミングですよね、まさに。
ジョイランドシネマ沼津にて9月
なまいきチョルベンと水夫さん 公式サイト
by habits-beignets | 2014-09-22 15:11 | シネマのこと | Comments(0)