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映画 フランシス・ハ

好きとか悲しいとか腹たったりとか、いろんな気持ちが四方八方ちらばって、
まとまらないまま、浮かれたり落ち込んだり、始終じたばたもがいてばかり。

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ニューヨークで暮らすフランシスは、ルームメイトのソフィーが超大好き、
とにかく一緒にじゃれあっていられれば、もうそれだけでじゅうぶん幸せ、
だったのに! いきなり無情な転機が! なんとかどこかにすがろうと、
まさに行き当たりばったり、けれど真剣に、自分のきもちをまっすぐに。

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どこに行くにもリュックサック、のしのし歩き、どたどた走り、地に足つかず、
夢みる少女なんですね、いつか一流ダンサーにきっとなれる、それを疑わない、
でも何度も触れられる年齢は、少女にしてはかさ高く、まわりはみな、
いつのまにかステップアップ、かわいがられてやさしくされても、どこか孤独。

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一瞬一瞬のかがやきを、ずっとそのままとどめたくて、でも否応もなく
時間の波にもまれながら、流されて、思いどおりにいかないことだらけの
人生は受け入れがたく、でも、けっきょくそうして生きてゆくしかないことが、
愛おしいひとたちとのかかわり合いのなかで、自然に、わかってくる気配。

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パッとその場のおもいつきで、パーティーに出たり、知り合いを呼び出したり、
部屋にころがりこんだり、いきなり外国に飛んだり、きちんと将来を見据える
ことを避けてしまう、大人から見れば、それははがゆく、幼い愚かしさ、でも、
そんなあれやこれやをくぐらないと、自分で立つ力は、手に入らないのかも。

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あちこち無駄に駆けまわってるだけのようでも、その駆けまわった足腰が
あるからこそ、すっくと堂々立ち上がることが、たぶん、できる。
目先のことで精一杯でも、自分なりに必死に対処していれば、いつのまにか、
どこかにつながる扉がひらいている、たしかにそれは20代にたどる道筋かも。

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ソフィーとベタベタイチャイチャしてたときには、頼りなげな子供だったのに、
いくつもの、一つ一つはささやかでも、行く先々でぶつかる試練に、傷ついたり
苦悩するうち、静かで穏やかな、自分との向き合い方が、わかってきたようで、
タイトスカートにパンプス姿が意外に様になったのは、きっとだから。

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大人になるっていうか、社会の一員になるってことは、自分に課せられた
役目みたいなものを、なんとなく実感として理解できることのような。
でも、いつまで経ってもずっと道はきっと続く、だから、たのしい、
「フランシス・ハ」ていうのは、そういうことっていう微笑ましさが。

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モノクロ、既視感、わたしたちの物語。

ジョイランドシネマ沼津にて、10月

フランシス・ハ 公式サイト

by habits-beignets | 2014-10-11 12:21 | シネマのこと | Comments(0)

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