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映画 ラ・ラ・ランド

きらきら色あざやか、スクリーンいっぱい、歌ってはずんで踊ってみたり、

それぞれ夢にむかって、一直線のふたりが、出会って恋におちての物語。


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少しありきたりで、身のほど知らずの夢ではあるのですけれど、若いですものね、

オーディションに落ちまくりの、女優志望の女の子と、自分の好きな曲だけを、

演奏できる理想の店を持ちたい、ジャズピアニストの青年が、少しつっかかりながら、

つべこべ言いあいながらも、人生のままならなさ、せつない気持ちのシンパシー。


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頑張ってるつもりなんだけれど、いつもうまくいかない、やはり無理かもしれない、

どうやら周りからも、きっと冷ややかな目で見られている、もう諦めるべき?

そんなとき、理解してくれる、肯定してくれる、励ましてくれる、誰かって、

かけがえのない、とても大切な存在、あした生きてく、力をくれるだけでも。


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星いっぱいの夜空を、手をとりあって、渡ってゆく幸福が、ほんの一瞬でも、

肩をよせあい、愛おしさを奏でる調べが、永遠でなくても、今そばにいる、

ぬくもりを感じられる、支えがうれしいのに、それだけでは立ち行かない現実、

その場しのぎでも、日々の糧のために、なにかを犠牲にすることがやはり。


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いわゆるミュージカルの能天気さにも、見放されて、夢と現実の境界で、

自分を信じて勇敢にチャレンジしたり、すぐに希望を見失って絶望したり、

このひとと一緒なら、そんな気持ちで、夢が輝きを、増してもきたのに、

ふたりでいても、一向に遠のきそうな、はるかな夢が、もはや苦しくて。


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演じるエマ・ストーンと、ライアン・ゴズリングが、みずみずしく痛々しく

出会った春の、うきうき予感に高鳴る踊りっぷりは、はじけて、

夏は、息もぴったりの疾走ステップ、そして、秋はとまどいの揺らぎが、

冬のクリスマス、美しいピアノの音色に、時間がとまり、あるいは戻り。


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すべて思いどおりにならなくても、必死でなにかを追いかけていた日々の、

触れ合い、交わした言葉、いたわりあいは、ずっと密やかに胸の奥でくすぶって。


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冒頭のハイウェイ渋滞の華やかさから、すこし心痛い大人の世界に。

いろんな名画のいいとこどり、ミックスみたいな、楽しさみごとさ、

なんとなく、ローマの休日ぽい、凛々しくやさしい印象ものこって。


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音楽、よいですね、なんか元気になれそうな励まされるような、リズムメロディー。

ラストは圧巻、ああ人生ってなんかそんな感じの一瞬の永遠のつらなりのような。


シネプラザサントムーンにて3月


ラ・ラ・ランド 公式サイト


by habits-beignets | 2017-03-14 00:13 | シネマのこと | Comments(0)

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