映画 日日是好日

もう、年の瀬、あっという間に一年がすぎてしまうことに、呆然と、少し焦って、

何もしなかった、何もできなかった、いつも悲しくなるけれど、日々はきっと。

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茶道って、側から眺めてるだけでは、ちょっと面倒くさそうな、礼儀作法の様式美、

そんな印象でもありそうだけれど、一歩その道に足を踏み入れると、世界の奥深さ、

思慮深さに、びっくり、理屈は何も語られなくとも、根拠は何も示されなくとも、

ただ、習ったとおりの所作を、何度も何度も、くり返すうちに、体得できる何かが。

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かたちをなぞることから、身体に、思考に、じわじわ染み込んでくる、想念とか、

そこから派生しての知恵とか、悟りとか、気づきとか、同じものを見たり聞いたり、

しているだけなのに、目の前に存在しているものたちが、突如ちがって映ってくる、

ここちよい驚きは、平凡な毎日をくり返すだけの、これからにも、希望の気配が。

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道に迷っていた20歳の大学生の女の子が、たまたま茶道と出合い、困惑しつつも、

お菓子の美味しさ、お点前の面白さに興味を覚えるうち、いささか中毒気味に、

まるで、茶室という空間に癒しを求めるよう通いつづけるさまは、健気で、

愛らしく、いくらか生真面目で不器用だった彼女の、心持ちも徐々にしなやかに。

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就職が難しかったり、恋でつまずいたり、現実社会で敷かれたレールを意識しては、

自分の存在の頼りなさにしじゅう鬱鬱、誰かと比べては不甲斐なさを思わず嘆いて、

それでも、しがみつく思いでお稽古を続ければ、移りゆく季節を、過ぎゆく年月を、

愛おしむ気持ちが、知らず知らずのうちに、心の奥底から溢れ、湧きあがって。

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いまの社会で暮らしていると、なかなか、時のながれに、想いを寄せる機会って、

ないかもしれない、やるべきこと、やらなければいけないことのおびただしさに、

心を奪われて、目のまえに広がっている空間を、じっと見つめることなど、

思いつかず省いて、美しく大切なものの在り処を、見つけられなくなってしまう。

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美味しいお茶でもてなすこと、こころよさをその場にいる皆で共有すること、

かすかな、湯の音、水の音、を聞き分けて、生まれてきたこの世界を体感すること、

そんな日々を、重ねてゆくことの、うれしさを知って、茶事をいつくしむ彼女の、

おだやかな生きざまが、すがすがしく、たしかにお茶って、そんな魅力。

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厳しいことや難しいことをいっさい言わないで、若い女の子たちを導く先生の、

鷹揚な奥ゆかしさが、茶道の世界観を体現しているかのようで、樹木希林さんが。

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シネプラザサントムーンにて12月


日日是好日 公式サイト


by habits-beignets | 2018-12-31 16:50 | シネマのこと | Comments(0)

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