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映画 風をつかまえた少年

災害が起きると、日々、エネルギーに依存している現実を、思い知らされますよね、

電気のない暮らしが、いかに過酷か、そしてそれを手に入れることがどれほど大切か。

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アフリカのマラウイでは、2001年でも、電力は遠い国の魔法のような存在、

農業で生計を立て、一家の食料も食いぶちも、天候しだいの不安な暮らしぶり、

できる限りの工夫をこらし、果ては窮状を政府に訴えても、抜本的な解決はならず、

自然は容赦ないですね、大干ばつで、飢え死にが、すぐそこの、ありふれた光景に。

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好奇心や知識欲が旺盛で、優秀なのに、学費が払えず授業が受けられない少年が、
ひょんなことから、電気を起こす仕組みに引きつけられて、情熱のまま図書館に、

そこで目に入った表紙のインパクト! 風で電気が! 自然の力でエネルギーが!

希望の光がみえた瞬間の喜び、これで家族が、集落のみんなが、生きられる。

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けれど、彼にはっきり見えている構想でも、まわりのみんなと共有するのは難しく、

言葉で説明されても、他人の考えを理解するのって、なかなか難しいですよね、

面倒で不確かなことには、関わりたくなかったり、それでも、ともかくやってみる、

小さな風ぐるまのささやかな威力が、若者たちの気力も呼び起こし、久々の歓声が。

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もはや、彼ら若者たちにとっては夢ではない風力発電に見えたけれど、じっさいに、

作るとなるとやっぱり大変、そもそも、材料を見つけるのが一苦労なんですね、

廃品置場をあさったり、不用品を再利用しようと必死になっても、それにも限界が、

肝心の、絶対に必要な部品が手に入らない、唯一の方法には大人の協力が必要で。

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新しいものをゼロから作ろうとするとき、社会から疎んじられる現実のもどかしさ、

知らないものを信じようとしない大人と、あらゆる可能性を信じる若者の対決が、

まさに命をかけた切迫した状況で繰り広げられて、でも、よくよく考えてみれば、

このまま何もしないのでは失うだけでは? 考えることから逃れるのは、敗北では?

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実話ということなのですが、少年の知力と行動力、純粋な情熱もさることながら、

若い教師や図書館の司書など、まわりの大人たちの、静かな協力も、微笑ましく、

また、目先の利益のために、自分の首を絞めることになってしまう経済システム、

批判を許さない、民主主義とは名ばかりの、腐敗した政治の恐ろしさは苦々しく。

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未来を勝ち取るためには、どんな困難な状況でも、諦めないで考え続けること、

今まで見たことがないものでも、恐れないで、作ってみることの、大切さが。

荒れ果てた土地で生きるのは無理だと、逃げるのも、一つの選択肢ではあるけれど、

その場に留まる方法を、必死で探して実践すれば、生きられる場所が増えるから。

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エンディングに、実際の風車が映るのですが、本当に、タイヤが、美しい。

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時間がなくても、お金がなくても、少しずつでも考え続ければきっと未来が。

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シネプラザサントムーンにて12月


風をつかまえた少年 公式サイト


by habits-beignets | 2019-12-16 01:21 | シネマのこと | Comments(0)

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