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映画 ジョジョ・ラビット

舞台は戦時中のドイツ、いかにも純真そうな愛らしい少年が、なんだかワクワク、

お祭り前のように、はしゃぐ気持ちを共有する心の友は、なんと、あの、独裁者。


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ヒトラーが心の友なんて、ちょっとギョッとしてしまうけれど、少年にはとても大切、

いつもそばにいて、怖いとき、悲しいとき、励ましたり、慰めたり、頼もしい親友、

あるいは、ペットのよう? 彼のために頑張らなくては、期待に応えなければ、

その愛を失わないよう、必死になれる存在って、確かに、ありがたいものなのかも。

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お父さんは遠征中、大好きなお母さんと二人暮らし、いかした美しいお母さんは、

いつだって少年ジョジョの圧倒的な味方、息子のためには軍人だって物ともせず、

容赦なく立回るさまは、やや滑稽なほど爽快で、いやこの女性、只者ではなさそう、

いつも快活ではあるけれど、どこかシニカル、肝のすわった様子が感じられて。

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ナチスに忠誠を誓い、戦時下だけれれど、それなりに平穏に暮らすジョジョに、

ある日、大事件が、家の二階、ひっそり眠ったままのような部屋に、不穏な気配、

恐怖にふるえながら立ち向かった先で、さらにさらに恐怖は雪だるま式に増殖、

なんと相手はバケモノ、言うなりにならなければ、自分は殺されてしまうかも。

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ユダヤ人、まだ出会ったことがなく、教えられるまま、自分たちを害する怪物だと、

盲目的に信じてしまうのは、人生経験の少なさゆえであるかもだけれど、それって、

少年だけの問題なんでしょうか、けれど、ジョジョは、戦い勝つためにとはいえ、

自分の敵、二階のユダヤ人少女と対話を試み、彼女からユダヤ人を学ぼうとして。

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たとえ、不毛な内容でも、真実ばかりが語られなくても、対話を重ねるうち、

化学反応が起きて、生身の姿を目にしてしまえば、引き込まれてゆく扉が開いて、

しばしば、嘘が散りばめられても、信頼と愛情は、損なわれることはなくて、

心の友ヒトラーに咎められてしまっても、それは、ジョジョとお母さんの間でも。

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自分が抱えているイメージと、現実社会で出会う異物と、その板挟みにあったとき、

どちらへ一歩、踏み出すことができるか、自分が変わることを恐れず行動できるか、

それって、いつの時代でも、どこの世界でも、大切なことだっていうことが、

ジョジョの心の変化から、感じられ、偏見や先入観と戦うのって、とても大切。

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スカーレット・ヨハンソン演じるお母さんが、ものすごく頼もしくてかっこいい!

とりわけ装い、出で立ちが! 街全体も敗戦間近とは思えない、おしゃれさですが、

お母さんのツートンカラーの紐靴と色鮮やかなコートがもう、目に焼きついて、

まさにアイコン、遠くからでもすぐ見つけられる、堂々たる彼女の生き様を放って。

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そういえば、紐靴って、たしかに、妙に気になってしまう存在感があるような、

きちんと結べるようになることが、一人前の大人になる試練のようでもあって、

ジョジョが結べるようになるのは、大人の世界の厳しさを知るときかも、

ユダヤ少女と心が通うとき、お母さんの秘密を知るとき、戦争の真の姿を知るとき。

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ストーリー自体は、やや深刻で悲劇があったりもするのだけれど、どこかコミカル、

ジョジョのロボット姿、現実の親友ヨーキーの愛らしさ、ジョジョの研究メモ、

お母さんとユダヤ少女の、終戦したらやりたいこと、ジョジョと関わる大尉の、

バカ軍人装った正体も、明るく華やかで、寓話かもですね、ヒトラーネタの。

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それからともかく、みんな、お洋服など装いがとっても素敵、絵本のよう。


シネプラザサントムーンにて1月


ジョジョ・ラビット 公式サイト


by habits-beignets | 2020-01-31 21:37 | シネマのこと | Comments(0)

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