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映画 ブリット=マリーの幸せなひとりだち

63歳、主婦、日々くり返される、自分なりの暮らしの秩序がよりどころ。

とくべつな楽しみなどなくても、それで十分だと思っていたのに、不意に、地道に築きあげてきた暮らし方に、別れを告げることになって。



物語の主人公は、専業主婦歴40年の、ブリット=マリー。

夫はビジネス、自分は家事、そう割りきって、生活を整えるルーティンこそが、人生のすべてとばかりの、きちんと主婦さん。

彼女の必需品は、花柄の小さなメモ帳、そこには次々、やるべきことリストが律義に書き込まれて。


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けれど、そんな平穏な暮らしをぶち壊す事件がとつぜんに。

呼びだされて駆けつけた病院で、思いがけない場面に遭遇して。

とはいえ、さすが主婦歴40年の彼女、けっこうな貫禄。

ひどい現実をつきつけられても、もしや、そう、たぶん、心の片隅では、恐れていたり、覚悟していたのかも。

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というのは、さっそう鮮やかな身の振り方だから。

あれほど大切に、育んできた家庭生活を捨て去って、なんのツテもないのに、すぐさま職を探す行動力。

大胆なのか、やけっぱちなのか、亭主がサッカー好きだったというだけの縁で??ろくに知りもしないサッカーのコーチまでやってしまおうと、まるで未知の世界、名前も知らない田舎の町に、ひとり挑戦の旅へ。

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ところが、旅はきらい、と、執拗に家庭に引きこもっていたわりには、思いのほか、誰かれとも、フラットに物怖じせずに、うち解けてゆくような気配が。

これまで住んでいた世界とはまったく違う、文明がとどかない貧しい田舎町で、サッカーしか頭にない、やんちゃな子供たち相手に、戸惑いながら、四苦八苦しながらも、理解しようと努力して。

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本領発揮、という感じなんでしょうね。

じつは、これまでずっと、欝屈し続けていたという。

けっして夢なんて持たない、日々、現実を受け入れてこなすことこそが、あるべき人生なんだと、たぶん、強く思い込もうとしていて。

幼い頃の、美しいお姉さんとの思い出が、たびたび、語られるのですけれど、キラキラした少女時代に、自ら、悲痛な覚悟で、別れを告げたのかも。

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でも、単純な日々の暮らしを、絶えず清潔に、整頓しつづけるには、実際かなりな忍耐が必要だったはず。

そのささやかで静かな努力こそが、きっと今、彼女が、弱小サッカーチームを動かす原動力となって花開くことに。

つたなくても、諦めない努力は、子供だけでなく、まわりの大人たちをも温かな気持ちにさせるようで。

少しずつでも、気持ちがぶつかりあえば、奇跡を呼ぶ化学反応もいつか起こることに。

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物語の序盤、チームの女の子と、外壁の落書きを落とすシーンがあるのですが、そこでの、「落書き」と「サイン」のちがいの会話から、この女の子の只者ではない感じが、際立って。

「サインは、存在の証」。

終盤でも、女の子はとても大切なことを話してくれます、まだ、終わってない。

案外、ものごとを純粋に理論的にとらえているのは、くたびれた大人よりも子供の方であるのかも。

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示唆的な会話は、物語のはしばし、いたるとことに。

結末ちかく、車のなかで、ブリット=マリーが告げる内容が、わかりすぎて。

黙々と、円滑な暮らしのために、心身を捧げている者の、ささやかな願い。

家事をこなしつづける人たちは、たぶん皆おなじ気持ちなのでは。

誰かに家事をまかせている人には、ぜひ、聞いてほしい彼女の主張が。

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最初は、とんだトラブルで、長年、自分が大切にしてきた生活を捨てざるをえなくなった悲劇のようでもあったけれど、ピンチはチャンス、過去に決別した勇気を得たからこそ、本来持ち合わせていた能力を、ようやく見つけることができたみたいで。

そして、自分の本質も知ることに。

本当は、何がしたいのか、何をしてほしいのか、まっすぐ、誰にでも言える心意気を取り戻して。

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叩きのめされた、と思っても、諦めないで、一日、一日、自分を励まし、大切に暮らす気持ちを捨てなければ、自分にとって本当に大切なものを思い出し、あるいは、見つけて、いつのまにか、大逆転、てことは、意外にあるのかもしれません。

たった1点しか得点できなくても、それが自分には掛け替えのない勝利であったり。

私はここにいて、やれるのだ、やったのだ。

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原作は「ブリット=マリーはここにいた」、スウェーデンのベストセラー小説とのこと。

スウェーデン、都会も田舎も、なんとなくオシャレ。

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シネプラザサントムーンにて9月


ブリット=マリーの幸せなひとりだち 公式サイト


# by habits-beignets | 2020-09-04 13:12 | シネマのこと | Comments(0)

『マッピー』用ボーダー

映画 ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語

世界的に、とても有名な四姉妹の、とても有名な物語。

色あざやかに、牧歌的な風景が、目の前に繰り広げられて。


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おさらいですが、南北戦争真っ只中のアメリカ。

お父さんは従軍牧師で、長いこと留守。

心やさしいお母さんと、お年頃の四姉妹の、つましくも楽しい日常が。

怖そうで敬遠していたお隣さんに、同じ年頃の青年が登場して。

姉妹でも、それぞれ異なった性格の四人の娘に、ときめきや戸惑いが。



物語の中心は快活な次女のジョー、作家になって自立するのが夢。

ややロマンチストの長女のメグは、愛する人との家庭を夢見て。

三女のベスは物静か、自分よりもまわりの幸福に心をくだき、ピアノを弾くのが何よりも好き。

四女のエイミーはちょっとやんちゃ、負けず嫌いでジョーとはしばしば対立、けれど、家族のしあわせを切実に願っていて。



少女時代の彼女たちは無邪気、子供っぽくじゃれあって朗らかで賑やか。

自分たちで、脚本、衣装も作って、演劇なんて、クリエイティブでポジティブ!

けれど、まもなく大人の仲間入り、それぞれの目の前には苛立たしい障がいが立ちはだかって。

情熱や希望だけでは、あかるい未来を見ることが難しい現実。

なかなか傑作を書けないジョー、家計のやりくりに悩むメグ、慈悲深さが祟って病にかかるベス、豊かな暮らしのために結婚を考えるエイミー。



彼女たちが、それぞれ抱える葛藤や希望が、季節の移ろいとともに生き生きと描かれて。

ことさら貧しいわけではなくても、思いのままにはならない暮らしぶり。

愛情が、家族の存在こそが、最も大切だとわかっているのに。

おしゃれに着飾ってみたいし、美味しいものも食べたいし。

他人の評価が気になったり。

でもそんな、すべてが手に入らない境遇だからこそ、自分の未来のために何を選択すべきかが重大問題としていつも行く手を阻んでいるのかも。



ジョーったら、頑張ってるのに、真剣なのに、希望が打ち砕かれそうになったとき、つい、やさしい誰かに寄りかかってみたくなって、でも、それってただの甘え?

ジタバタもがく自分との闘いに勝ってこそ、誰かとともに人生を歩むことができるということのような。

エイミーの、わがままな拝金主義者のようで、でも実は、うちに秘めた純粋な心が、彼女を導く運命はやさしそうで。



美青年ローリーが、姉妹たちに翻弄されるさまはちょっとヘタレな感じですが。



一貫して描かれているのは、女性が、男性に頼らず経済的にも自立して、なりたい自分になるということが、いかに難しい時代だったか。

ジョーはラストに皮肉たっぷり、誰に対して? 私たちに対して?

それは多分、監督のグレタ・ガーウィグの問いかけでもあって。

姉妹たちはみな揃って、美しくたおやか、それでも足りない? いまの時代にも突き刺さってくる問題にちがいなく。



ともあれ、田舎町、都会、社交界での、美しくクラシカルな装いは魅力的。

それぞれのキャラクターやシチュエーションに似合う衣装の数々は、昔のファッション誌を眺めているかのような心地よさ。

ことに雪景色の中での、姉妹たちの行進は、愛らしく、まるで上等な絵本の一場面。

と、思ったら、アカデミー賞で衣装デザイン賞とってるんですね。



シネプラザサントムーンにて6月


ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語 公式サイト



# by habits-beignets | 2020-07-14 14:38 | シネマのこと | Comments(0)

『マッピー』用ボーダー

映画 シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢

ちょっとこの頃、孤独との向き合いかた、身につまされる課題であったような。

19世紀のフランスの片田舎、貧しい郵便配達人がたった一人で!33年かけて!築き上げた宮殿、いまでは国の重要建造物に指定された、建造物の実話とのこと。



ひたすら歩きつづけて、郵便を届けるんですね、この時代、山超え、谷超え、いかにも真面目そうなシュヴァル、ときおり、景色を楽しむ気配はあるけれど、寡黙で、局長から渡される、行き先不明の絵葉書を、やけに愛おしそうに眺めて、つましい暮らし、つらく悲しい出来事があっても、どこか淡々として見えて。

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他人と接するのが苦手らしく、言葉は少なく、それでも、気にかけてくれる人には、素直に心を寄り添わせて、静かに語らううち、ともに人生を歩む女性と巡り会い、会話を楽しむそぶりもないシュヴァル、心のうちに惹かれる彼女の、繊細な優しさ、やがて娘が誕生するのですが、どうしよう、シュヴァルは、あたふた狼狽えて。

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ふとしたきっかけから、娘かわいさに、あふれほとばしる愛情の、ゆくえが!

配達の道すがら、たまたまつまずいた、石の形は、たしかに奇妙だったけれど、それを掘り起こす執念からして、やはり只者ではなく、そして、なぜに宮殿を?

たった一つの石を見て、娘のために宮殿をと、どうして思いついたのでしょう。

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思いついたって、実現させないでしょう普通、と激しくツッコミたくなるけれど、シュヴァルは黙々、誰に理解されずとも、過酷であろうとも、迷わず怯まず頑なに、郵便配達だって相当な労働量だと思うのですけれど、そのあと、建築、大工仕事、図面もないみたいなんですよ、なのに、拾った石を積んだり、セメント細工したり。

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石も選んでいるらしく、探しながらの郵便配達、本や絵葉書の写真を参考に、いつも歩く道すがらの夢想を、現実にしようとばかりに、休まず、生き生きと、宮殿とともに成長してきた娘、アリスは、もはや小さな女王様、シュヴァルの側で、建築中の宮殿を遊び場に、ここが大好き、パパが大好き、親子3人の幸福が。

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他人と交わるのが、あれほど苦手であったのに、宮殿づくりは、シュヴァルの言葉、誰か、愛すべき人たちとの、交歓の手段であったのかもしれませんね、知り合いも、知らない人も、彼に惹かれて、いつの間にか、訪ねてくるようになってきて、遠い昔に、気持ちを伝えることができなかった息子とも、穏やかな時間が訪れて。

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大切な気持ちがあるのに、それを伝えるのって、たしかにとても、難しい、自分のすべてをそのまま、わかってもらえるのも、無理そうだったり怖かったり、でも、ただ何かを信じて一心に、美しいものを築き上げる姿勢には、吸引力が、暖かな視線がそこかしこから、集まってきて、それは誰をも絶望の淵から救う力に。

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かつては、たぶんしまいこんでいた、悲しみや苦しみ、感謝や喜び、自分の感情を、まっすぐ曝露できるように、表情ゆたかに、つたえられるようになったのは、まわりの優しさと、それに支えられた自分に、自信みたいなものを感じたから、なにかをやり遂げ、その仕事を愛してくれる人たちを知ることができたからでは。

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そりゃあ人生観、変わりますよね、ものすごい細工の宮殿だもの、愛なしでは無理、素朴派建築物、と称されるようですけれど、かの宮殿が、どんな愛溢れる人たちの、微笑ましいやりとり、悲しみとの戦いを、見届けたのか、命が吹き込まれたように。

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家族との暖かなひととき、職場で称えられたときの、シュヴァルの表情が愛らしく、奥さんも、娘も、息子も、それぞれの接し方での愛情表現が、胸を打って、冒頭の、息子さんとの、切ない場面が、最後まで、尾を引いて、印象に残って。

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5月下旬の映画館は、一席ごと空けてのチケット、いえ、そもそも少人数でしたが、映画館で大画面で鑑賞するのって、やっぱり気持ちがよいですね。


シネプラザサントムーンにて5月


シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢 公式サイト



# by habits-beignets | 2020-05-28 16:49 | シネマのこと | Comments(0)

『マッピー』用ボーダー

映画 ジョジョ・ラビット

舞台は戦時中のドイツ、いかにも純真そうな愛らしい少年が、なんだかワクワク、

お祭り前のように、はしゃぐ気持ちを共有する心の友は、なんと、あの、独裁者。


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ヒトラーが心の友なんて、ちょっとギョッとしてしまうけれど、少年にはとても大切、

いつもそばにいて、怖いとき、悲しいとき、励ましたり、慰めたり、頼もしい親友、

あるいは、ペットのよう? 彼のために頑張らなくては、期待に応えなければ、

その愛を失わないよう、必死になれる存在って、確かに、ありがたいものなのかも。

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お父さんは遠征中、大好きなお母さんと二人暮らし、いかした美しいお母さんは、

いつだって少年ジョジョの圧倒的な味方、息子のためには軍人だって物ともせず、

容赦なく立回るさまは、やや滑稽なほど爽快で、いやこの女性、只者ではなさそう、

いつも快活ではあるけれど、どこかシニカル、肝のすわった様子が感じられて。

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ナチスに忠誠を誓い、戦時下だけれれど、それなりに平穏に暮らすジョジョに、

ある日、大事件が、家の二階、ひっそり眠ったままのような部屋に、不穏な気配、

恐怖にふるえながら立ち向かった先で、さらにさらに恐怖は雪だるま式に増殖、

なんと相手はバケモノ、言うなりにならなければ、自分は殺されてしまうかも。

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ユダヤ人、まだ出会ったことがなく、教えられるまま、自分たちを害する怪物だと、

盲目的に信じてしまうのは、人生経験の少なさゆえであるかもだけれど、それって、

少年だけの問題なんでしょうか、けれど、ジョジョは、戦い勝つためにとはいえ、

自分の敵、二階のユダヤ人少女と対話を試み、彼女からユダヤ人を学ぼうとして。

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たとえ、不毛な内容でも、真実ばかりが語られなくても、対話を重ねるうち、

化学反応が起きて、生身の姿を目にしてしまえば、引き込まれてゆく扉が開いて、

しばしば、嘘が散りばめられても、信頼と愛情は、損なわれることはなくて、

心の友ヒトラーに咎められてしまっても、それは、ジョジョとお母さんの間でも。

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自分が抱えているイメージと、現実社会で出会う異物と、その板挟みにあったとき、

どちらへ一歩、踏み出すことができるか、自分が変わることを恐れず行動できるか、

それって、いつの時代でも、どこの世界でも、大切なことだっていうことが、

ジョジョの心の変化から、感じられ、偏見や先入観と戦うのって、とても大切。

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スカーレット・ヨハンソン演じるお母さんが、ものすごく頼もしくてかっこいい!

とりわけ装い、出で立ちが! 街全体も敗戦間近とは思えない、おしゃれさですが、

お母さんのツートンカラーの紐靴と色鮮やかなコートがもう、目に焼きついて、

まさにアイコン、遠くからでもすぐ見つけられる、堂々たる彼女の生き様を放って。

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そういえば、紐靴って、たしかに、妙に気になってしまう存在感があるような、

きちんと結べるようになることが、一人前の大人になる試練のようでもあって、

ジョジョが結べるようになるのは、大人の世界の厳しさを知るときかも、

ユダヤ少女と心が通うとき、お母さんの秘密を知るとき、戦争の真の姿を知るとき。

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ストーリー自体は、やや深刻で悲劇があったりもするのだけれど、どこかコミカル、

ジョジョのロボット姿、現実の親友ヨーキーの愛らしさ、ジョジョの研究メモ、

お母さんとユダヤ少女の、終戦したらやりたいこと、ジョジョと関わる大尉の、

バカ軍人装った正体も、明るく華やかで、寓話かもですね、ヒトラーネタの。

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それからともかく、みんな、お洋服など装いがとっても素敵、絵本のよう。


シネプラザサントムーンにて1月


ジョジョ・ラビット 公式サイト


# by habits-beignets | 2020-01-31 21:37 | シネマのこと | Comments(0)

『マッピー』用ボーダー

映画 風をつかまえた少年

災害が起きると、日々、エネルギーに依存している現実を、思い知らされますよね、

電気のない暮らしが、いかに過酷か、そしてそれを手に入れることがどれほど大切か。

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アフリカのマラウイでは、2001年でも、電力は遠い国の魔法のような存在、

農業で生計を立て、一家の食料も食いぶちも、天候しだいの不安な暮らしぶり、

できる限りの工夫をこらし、果ては窮状を政府に訴えても、抜本的な解決はならず、

自然は容赦ないですね、大干ばつで、飢え死にが、すぐそこの、ありふれた光景に。

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好奇心や知識欲が旺盛で、優秀なのに、学費が払えず授業が受けられない少年が、
ひょんなことから、電気を起こす仕組みに引きつけられて、情熱のまま図書館に、

そこで目に入った表紙のインパクト! 風で電気が! 自然の力でエネルギーが!

希望の光がみえた瞬間の喜び、これで家族が、集落のみんなが、生きられる。

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けれど、彼にはっきり見えている構想でも、まわりのみんなと共有するのは難しく、

言葉で説明されても、他人の考えを理解するのって、なかなか難しいですよね、

面倒で不確かなことには、関わりたくなかったり、それでも、ともかくやってみる、

小さな風ぐるまのささやかな威力が、若者たちの気力も呼び起こし、久々の歓声が。

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もはや、彼ら若者たちにとっては夢ではない風力発電に見えたけれど、じっさいに、

作るとなるとやっぱり大変、そもそも、材料を見つけるのが一苦労なんですね、

廃品置場をあさったり、不用品を再利用しようと必死になっても、それにも限界が、

肝心の、絶対に必要な部品が手に入らない、唯一の方法には大人の協力が必要で。

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新しいものをゼロから作ろうとするとき、社会から疎んじられる現実のもどかしさ、

知らないものを信じようとしない大人と、あらゆる可能性を信じる若者の対決が、

まさに命をかけた切迫した状況で繰り広げられて、でも、よくよく考えてみれば、

このまま何もしないのでは失うだけでは? 考えることから逃れるのは、敗北では?

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実話ということなのですが、少年の知力と行動力、純粋な情熱もさることながら、

若い教師や図書館の司書など、まわりの大人たちの、静かな協力も、微笑ましく、

また、目先の利益のために、自分の首を絞めることになってしまう経済システム、

批判を許さない、民主主義とは名ばかりの、腐敗した政治の恐ろしさは苦々しく。

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未来を勝ち取るためには、どんな困難な状況でも、諦めないで考え続けること、

今まで見たことがないものでも、恐れないで、作ってみることの、大切さが。

荒れ果てた土地で生きるのは無理だと、逃げるのも、一つの選択肢ではあるけれど、

その場に留まる方法を、必死で探して実践すれば、生きられる場所が増えるから。

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エンディングに、実際の風車が映るのですが、本当に、タイヤが、美しい。

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時間がなくても、お金がなくても、少しずつでも考え続ければきっと未来が。

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シネプラザサントムーンにて12月


風をつかまえた少年 公式サイト


# by habits-beignets | 2019-12-16 01:21 | シネマのこと | Comments(0)

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