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映画 ソーシャル・ネットワーク

SNSって、よくわかってなかったんですけど、私。
ミクシィも、すぐやめてしまったし。
ネットで社交の場とか、必要ではないんですよね、オバさんだし?

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でも、それで世界がひろがるってことは、よくわかります。
ものすごい数のひとびとと、じっさいに会うことがなくても、
その思想や感性や趣味まで、知ることができますものね。

ちょっと怖いなあと思いながらも、その世界にとびこんでみたら、
やめられなくなるんでしょうね、麻薬的魅力もあるような。

そんな、怪物みたいなものが、創られて、育ってゆく過程が、
もちろん、実話そのままではないのでしょうけれど、
おおよそ、わかるような気持ちにさせられて、見守りましたが。

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物語の進行は、最初はそうとは気づかなかったのですが、
ふたつの裁判での証言にそって、場面が映しだされるかたちで、
スピード感があって、ひきこまれます。
あっというまに、世界が変わる、その臨場感。
やはりこれは、監督の力量なのかも。

いろんな見方があるでしょうけれど、とても、共感を覚えたのは、
主人公が、自分の創りだしたものを、商業的な道具にすることより、
ひたすら自分の理想にちかづけようと、こだわりつづけるところ。

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ひとを欺いたり、傷つけたり、ずいぶん利己的な人間のように
描かれているかんじもあるけれど、妥協しないで自分の世界を
大事に守る姿勢には、なんだか、せつない気持ちもおこって。

どんな、巨万の富を得るようなことになっても、けっきょくのところ、
ただロマンチックな男の子の夢が、巻き起こしてしまったことなのだと、
微笑ましく思われてくる、ラストであったりしました。

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シネプラザサントムーンにて、2月

ソーシャル・ネットワーク 公式サイト

# by habits-beignets | 2011-02-18 02:00 | シネマのこと | Comments(0)

『マッピー』用ボーダー

映画 マザーウォーター

京都を舞台にした、自立したおしゃれな女性たちの日常が、
ほのぼのと描かれた作品、と思っていると、ちょっと肩すかし、
といったところがあるかもしれません。

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街並の風情、お店の雰囲気、登場人物たちの出で立ちなどは、
たしかに、ちかごろ流行りのファッション雑誌を見るようなのだけれど。

それぞれの背景が、不親切なほど、なにも語られず明かされす、
すこし頑張って、こちらの想像力を総動員させないと、
あやうく、退屈きわまりない映像にしか、ならない危険も。

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ときおり、たぶん本当にその街で暮らしているひとたちとの
やりとりが、出てくるのだけれど、その、物語をざっくり切るような
異物感に、ハッとして戸惑ってしまい、妙な感慨を抱いたり。

これは、恋愛なのかなあ、そうじゃないのかなあ、
セツコさんとヤマノハさんを見ていても、よくわからないのだけれど、
でも、そういえば、恋愛の始まりって、そんなもんなんだよなあ、なんて。

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どうして、こんなちょっとした言葉のやりとりで、これらのひとたちが、
つぎつぎつながって、心地よさそうにしているのか、不思議な気が、
しなくもないけれど、あんがい近所に住んでいるということだけで、
というか、とくに「ここ」を選んで住んでしまったひとたちだからこそ、
顔を見合わせただけで、なにかわかりあえる、そういうことがあるのかも。

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最初と最後だけ、登場する、おかあさん、らしき女性の存在も、
妙に意味深なのだけれど、物語をはらんでいる何かの象徴なのかしら、
というのは、すこし考えすぎだったりするでしょうか。

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お洋服、みなさん、それぞれ個性をだしてすてきでした。
キョンキョンのワンピース姿、小林聡美さんのバーテンダーぽいキリッと
した白いシャツ。

シネプラザサントムーンにて、2月

マザーウォーター 公式サイト

# by habits-beignets | 2011-02-09 17:41 | シネマのこと | Comments(0)

『マッピー』用ボーダー

映画 ノルウェイの森

わたくし、ご他聞に漏れず、村上春樹サマの「文体注射」に、
へろへろにやられちゃって、かつて中毒になったことが。
なのでその、おっかなびっくり、観たわけなんですけれど。

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冒頭の、キズキくんを交えての高校生時代を眺めているうち、
もうそれだけで、少しせつなくなってきました。
とても楽しそうでもあるのだけれど、どこか悲しげで痛々しくて。
なんて、ストーリーをすでに知っているからかもしれないのだけれど。

細かな設定など、小説とは当然ちがっているのだけれど、
それでもかなり、とくに台詞など、可能な限り忠実になぞられていました。
そういえば、主人公は「変わったしゃべり方」をしている
ということだったけれど、たしかに松山ケンイチくんのしゃべり方は、
ずいぶん変わった感じで。

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全共闘時代の大学の雰囲気が、当時をよく知らないので、
そのままなのかは、よくわかりませんでしたが、
ファッションや小物が、目に鮮やかで楽しめました。
学食の光景、アパートのキッチンの感じ、キチキチのミニスカートなど。
素朴で田舎っぽいかんじの直子と、都会の進んだ女の子のかんじの緑と。

でも、ほんとうは、と、やっぱり思ってしまうのだけれど、
緑さんは、いわゆる「生」の象徴として、主人公をがんがん振り回す
エネルギッシュで太陽みたいな女の子のはずだったのに、すこし物足りず。
下品な言葉を、可愛らしく言い放って、ひそやかな自分の苦悩や悲しみを、
あかるく笑い飛ばそうとする、けなげな女の子のはずだったのだけれど。

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直子さんも、たしかに繊細で、傷つきやすい、あやうい感じは見られたけれど、
もっと美しく、消え入りそうな、はかなげな姿を、見てみたかったような。
どこかに、ふとかいま見られてしまう、奇妙な力強さが、
ちょっと気になったりして。

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映画で、いちばん魅力的な女性は、ハツミさんだったようにも思えます。
彼女には、唯一リアリティが感じられたというか、普通のけなげさ、苦悩が、
とても、いじらしく、せつなかった。
それから、じつをいえば、レイコさんの大人の女っぷりを、
かなり期待してもいたのだけれど、終盤のやりとりは、なんだかありきたりで、
ちょっとがっかり。

でも、小説の世界を、とてもたいせつにしていることは、つたわってきました。
たとえば、それは、しばしば映しだされる、
森や草原や海などの、人間の世界を超越したような、
厳しさや崇高さが感じられる、自然の風景だったり。
ときおり、耳鳴りのように響いてくる、痛々しそうでもある音楽だったり。
ジョニー・グリーンウッドは、やはり、やってくれましたね、というかんじ。

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自分の思い描いていた印象とは、かなり違うと思いながらも、
あるいは、こういう作品だったのかもしれないなあ、などと、
鑑賞後に、原作を読みかえしたりするのも、
またひとつの読書の楽しみになるのかもしれません。

シネプラザサントムーンにて、1月

ノルウェイの森 公式サイト

# by habits-beignets | 2011-01-15 17:22 | シネマのこと | Comments(0)

『マッピー』用ボーダー

映画 バーレスク

すてきな女性を見ると、はっと目をひかれて、つい見つめてしまいます。
同性でも、色気を感じると、つい反応して、目がいってしまうんです。
華があるんでしょうかね、女性には、ヒトをひきつけるキラメキが。

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クラブ・バーレスクの舞台に、アリという女の子が、
目が釘づけになって、夢心地になるのも、わかる気がします。
彼女はそして、猪突猛進のいきおいで、自分の夢にちかづいてゆく。
セクシーでゴージャスな歌とダンスが、その過程を、色どります。

アリを演じているのは、クリスティーナ・アギレラ。
私はよく知らなかったのですが、大スターなのですね。
歌を聴けば、さもありなむ。

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冒頭では、素朴な感じの小柄な田舎娘で、シェール演じるクラブのオーナーが、
小馬鹿にして相手にしないのも、充分うなずけるのだけれど、
ひょんなことから、歌声を披露したとたん、世界が、変わってしまった。
あ、と口をまんまるく開けて、聞き入ってしまいました、わたくし。
あの、華奢なからだの、どこに、これほどのパワーが!

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対するシェールおねえさまも、哀愁を帯びたお色気が、すてきです。
歌うシーンは、あまり多くはないのだけれど、猪突猛進ガールにはない、
オトナの慈しみを、しっとり感じさせる声のふるえ。

描かれているのは、情熱、苦悩、嫉妬、恋慕、猜疑、信頼、迷い。
たしかに、どこかで見た、ありふれたお話なのかもしれないけれど、
でも、ここちよく勇気づけられるのは、歌とダンスのきらびやかさが、
なにかを成し遂げることの可能性を、きっと感じさせてくれるから。

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あんな靴、履いてみたい、とアリが目を奪われた、たかーいヒール。
私にも、その気持ちは、よくわかるような。
ゴージャスなヒールって、満たされた生活を象徴しているような気が。
履いてゆく場所なんて、私には、ないんですけど……。

シネプラザサントムーンにて、12月

バーレスク 公式サイト

# by habits-beignets | 2010-12-27 14:01 | シネマのこと | Comments(0)

『マッピー』用ボーダー

映画 終着駅ートルストイ最後の旅ー

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文豪トルストイの奥さん、三大悪妻のひとりと言われているそうです。
あとのお二方は、ソクラテスの奥さんと、モーツァルトの奥さん。
(私ではありません、よかった、うふ。)

でも、なんていうか、そんなの余計なお世話ですよね。
夫婦にはその夫婦なりのありかたというか、愛情があって。
愛情、でもそれが、とても難しいんですけれど。
育て方とか、つたえ方とか。映画を見ていると、胸にせまってきました。

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ソクラテスは著名な作家で思想家で、
いろんなたくさんの人から、尊敬されて畏れられて。

でも、奥さんにとってはきっと、ただのキュートな男の子!
わたしの大切なかわいい坊やが、うさんくさい連中にかどわかされている!
彼をいちばん理解して、愛しているのは妻のわたし!
ヘレン・ミレン演じるソフィアの心のさけびが、聞こえてきます。

ソクラテスは最初のほうで、すべての宗教はただ「愛」を説いている、
というようなことを、たしか言っていました。

その、愛の、さまざまなありよう、自然にうまれてくる素朴な愛、
あるいは、思想から派生すべきと思われる壮大な愛、
弱さを慈しむ愛、強さを求める愛、
それらすべてを認めて、守ろうとするときに生じてしまう矛盾や苦悩に、
苛まれて、衰弱してゆく彼の姿が、せつないです。

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どの愛もが真実なのに、うまくかみあわないときのもどかしさ。
かみあっていない状態を、端から見れば、そこには憎悪しか
感じられないのかもしれないけれど、
でも、当人たちには愛の存在が確信できる、
そんなことが、あんがい現実には起こっているのかもしれません。

ロシア貴族の威厳たっぷりのヘレン・ミレンの装いも必見。
取り乱しながらも、セクシーで凛々しくて、すてき。

シネプラザサントムーンにて、12月

終着駅ートルストイ最後の旅ー 公式サイト

(シダ)

# by habits-beignets | 2010-12-11 13:29 | シネマのこと | Comments(0)

『マッピー』用ボーダー